2012年12月21日金曜日

覚悟のない転職は、転職を繰り返す主要因になる。

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。

今日のテーマは、
「覚悟のない転職は、転職を繰り返す主要因になる」です。
世間はクリスマスムード一色ですが、重い話ですので、
その点ご注意ください。

転職回数が多い人が企業に敬遠される理由



転職回数が多い方(我々の業界ではだいたい3社経験以上の方)の中では、
転職できる方と、転職できない方の明暗がくっきり別れます。

もちろん、前提として転職回数が多い方は、
数が多くなればなるほど、転職しにくくなります。

理由としては、「定着が見込みにくいという懸念」、
「我慢が足りないのではという懸念」、「表層的ではという懸念」などの
悪い面での推測余地が拡がるためです。

ただ、転職できる方もいます。
それは、一貫性のある転職をしてきた方です。
わかりやすく言うと、転職経緯や理由と聞いて、
なるほどなと客観的に納得できる転職をしてきた方です。


一貫性がある経歴と、一貫性がない経歴



例えば、
学校を卒業後、食品スーパーに就職し、野菜などの青果を担当。
その後働くウチに、野菜の栄養価などに興味を持ち、専門学校に通学し、
栄養士の資格を取得。その資格を活かし、栄養士としてのキャリアを作り、
今回、自身の影響力を拡げる為に、もっと規模の大きい企業での栄養士に転職。

一貫性がありますよね。

他方、繋がらない転職としては、
初めは、個人宅向けの新規訪問型の営業を経験し、
新規営業を継続することが難しいと考え、
決まったお客様を訪問できる法人企業向けのルート営業に転職。
しかし、給料が上がらないからと、
実力次第で稼げる生命保険の営業に転職。しかし、歩合制を不安に感じ、
よいところがあればというスタンスで、転職活動を実施。

同じ営業職ではありますが、一貫性がありません。
これでは残念ながら、説得力がありません。

上記はあえて分かりやすいように極端な例を上げていますが、
このように一概に転職回数と言っても内容によって、
大きく異なります。

この差は「何」から生じているのでしょうか?

覚悟は自分のブレない軸を作る。


私は、覚悟を持って、転職しているかかどうかだと考えます。
覚悟は自身のブレない方向性を決めます。

皆さん、「次の転職を最後にしたい」とおっしゃいます。
特に転職回数を重ねた方ほど、このコメントをおっしゃいます。

しかし、最後と思っていたけど、やっぱり○○だから転職。
これはこの職を最後にすると「覚悟を持っていた」か否かという視点では、
理由はどうであれ、否と私は考えます。

もちろん、自分ではどうしようもないこともあります。
会社の倒産等、最近では一般的なことになりました。

しかし、覚悟を持っていれば、
どうであれ、最後まで戦います、粘ります、足掻くはずです

そして、この差は職務経歴書で大きく出てきます。
そもそも、覚悟が決まっていた方は、
もう転職することはないはずなので、
再度職務経歴書を書く事もないはずです。

この点で私は覚悟のない転職は、転職を繰り返す主要因になると考えます。
転職回数に関わらず、自身の抱いている課題の解決方法は、
転職という手法なのか今一度考えてから、転職活動をはじめましょう。

キャリアコンサルタント 金子 玄


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2012年11月21日水曜日

自己啓発とキャリアアップの決定的な違い

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。

今日は自己啓発とビジネスにおけるキャリアアップの違いについて、
書いていきます。

事前に今回の記事の定義について、先に述べておきます。

自己啓発・・・自らの意思によって能力開発、スキル習得図る取り組みのこと
        (プライベートの活動を指します)
キャリアアップ・・・より高い能力を身につけること。経歴を高めること。
           (ビジネスシーンでの活動を指します)

ビジネス・・・ここではBtoBビジネスを指します。BtoCビジネスを指していません。


自己啓発とキャリアアップの決定的な違い

書こうと思った背景としては、
自己啓発等で朝活が流行ったり、読書会が流行ったり、
ランチミーティングが流行ったりしている記事を目にする機会が増え、

そこに書かれている背景としては、
会社の先行きがわからないので、自分の価値を高めるためにとか、
視野を拡げるためにというのが書いてあります。

こういった努力は素晴らしいと思うし、
物事を主体的に、積極的に進められる方であるというのは読み取れます。

ただ、あくまでこれは自己啓発なので、
キャリアアップには、全く役に立たないものだと私は考えます。

理由は、
自己啓発は自己視点に立った行動であり、
ビジネス視界が抜け落ちているから行動だからです。

どういうことかというと、
自己啓発はその名の通り、自分を高める手段の1つでしかありません。
つまり、1人称なので、そこに他者は介在しません。

しかし、社内の地位向上や転職のキャリアアップは
ビジネスの中で結果を残し、実績が認められて成り立つものです。
そこには多かれ少なかれ、他者を巻き込みます。
そして、なによりビジネスの変化に対応する為、
変化に併せ、自分も変え、成長していかなければいけなりません。
そして、その変化に求められるスピードは年々早まっています。

つまり、1人称で実施している自己啓発は
座学みたいなもので、知識としては身についても、
実践の経験値は身につきません。
まして、ビジネスシーンで求められるものは、変化が早いものなので、
知識が陳腐化してしまい、結果変化への対応ができないと考えます。

その点において、自己啓発
社内の地位向上や転職におけるキャリアアップには全く役に立ちません。

言い換えると、
テクニックを学ぶのが自己啓発、
考え方を学ぶのがキャリアアップだと捉えています。

個人視界ではなく、ビジネス視界に併せて
変化・成長しているかという点が
自己啓発とキャリアアップの決定的な違いです。




企業の面接や我々との面談でも、
本の読書数や行動の量をアピールする方もいらっしゃいますが、
その意図として、吸収意欲や積極性、行動力をアピールしているのであれば
良いですが、知識があるから、出来るんだ的なアピールをしているなら、
はっきり申し上げて、お門違いです。

むしろ、中途ではマイナスアピールになります。
理由は中途では、即戦力採用ですので、仕事で培った経験が重要ですが、
上記アピールはポテンシャルアピールです。
これは、新卒採用で伝えるべきものです。
新卒ブロクは前回でも触れています

ビジネスマンとして、最低限の知識レベルとしてやあって当然という認識になるので、
あえてアピールすべきことではありません。
言ってしまえば、そういったアピールをしてしまう方ほど、
ビジネス視点が抜け落ちているという話です。

自己啓発はどこで活きるか?

では、自己啓発は何で活きるのでしょうか?



僕は人間力形成においてだと思っています。

1人称ですので、自身の人間力向上・自己成長には
間違いなく役に立つものでしょう。
ただ、いずれにしても面接等でアピールするものではないです。

また、自己啓発に積極的なの方は、同じく意欲的な方との交流も盛んですので、
そういった交流の中から、そのグループ内でのお仕事の依頼があったり、
転職のお誘いがあったり、一緒に起業という話はあると思いますが、
これは私の定義しているビジネスとは異なります。

自己啓発とキャリアアップは紙一重

こう辛辣に言い切っていますが、
とはいえ、自己啓発とキャリアアップはリンクしてくることもあるのも事実です。

世の中の潮流では、小さいコミュニティの知恵の総和で
ビジネスを作っていく時代になり始めていますし、

昔は自己啓発よりだったTOEICが、今や昇格条件に組み込まれています。

その点では紙一重なものだと思っています。

ただ、自己啓発を進めている方と意見交換すると、
マインド的な部分が大きく、ビジネス視界が低いと感じる方がいらっしゃるのも事実です。

その点で申し上げると、キャリアコンサルタントとしては、
自分の力で生き残る実力を身に付けたいという方は、
自己啓発ではなく、キャリアアップを身につけることをオススメします。


お読みいただき、有難うございます。

キャリアコンサルタント 金子 玄




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2012年11月20日火曜日

5歳の子を持つキャリアコンサルタントが考える、自分の子が将来就活で内定を取る方法


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。
更新が滞っており、申し訳ございません。

最近、思考が止まっており、ネタが創造できませんでした。
継続的な思考脳、自身の課題です。

今日は同じくらいのお子さん(ウチは5歳、2歳)がいる方に
読んでいただきたいエントリーです。

親のシューカツが流行っている


さて、今日のテーマは「親参加型のシューカツどうよ?」です。
最近、親向けのシューカツセミナーの案内をよく見ます。


「うちの子は就職できるの?」 大学で「親の就活説明会」にぎわう



転職という切り口でビジネスを見ているものとして、
親がそこまですべき?と正直思ってしまいます。
他方、就職活動は2極化しているだけで、
内定を獲得できる学生は多数内定獲得が出来ています。
つまり、学生全員が困っている訳ではありません。

そもそも就活は、究極のポテンシャル採用なので、
(最近はプログラマーなどで、経験値を見る募集もありますが)
テクニックでなんとかなるものなのではなく、
ポテンシャルが内定の獲得有無に繋がるものです。

つまり、人格形成が出来上がった時点で、
右往左往しても仕方なく、それ以前から子供を教育していく必要性があります。

言い換えれば、急にドバタバしてもどうにもならない話なので、
親がセミナーに参加すれば、内定が取れるというものでもありません。

その点就活セミナーが流行っている現状を考えると表層的で残念でなりません。


親として決めていること、

「決められる」子供にする

それを踏まえてという訳ではありませんが、
親として決めていることがあります。


それは、
「決められる」子供に育てるということです。
言い換えると、「決断できる子供に育てる」と決めています。

これには理由があります。
新卒の方や第2新卒の方とお会いすると、
「決められない」学生が多い印象を受けます。

そして、
話を聞いていくも「決められない」方は残念ながら、
内定を取れない傾向が高いです。

それはなぜか?
理由はたくさんあると思いますが、
結局決断ができない方は、物事を言い切れないので、
会話一つとっても内容が曖昧で、チグハグになり、
面接者から魅力的に映らないからです。

そのため、
就職の為の子供を育てているわけでは決してありませんが、
「人」のしての魅力作りの最低限として、
私は「決められる」子供にするということを決めています。

「次、なにやったらいいの?」と息子に聞かれている実態

偉そうなことを言っていますが、
「決められる」子供に育っているか?と言えば、決してそうではありません。
むしろ、「決められない息子」に育っています。

先週末、手持ちぶたさの息子は
「お父さん、僕何やったらいいの?」と聞いてきました。

だからこそ、上記のような「決められない」学生の話が他人事とは思えず、
危機感があるわけです。笑

しかし、ここは伴奏していかなければいけないなと思っているので、
「自分で決めろ!」と突き放すのではなく、
「決断する時の基準作り」を時間かけながら一緒に作っていきながら、
僕も成長していこうと決めています。

言うは易し、行うは難しですが、
今が勝負どころです。



なんか私の子育て決意表明になってしまいましたが、
参考になる点あれば、幸いです。


キャリアコンサルタント(5歳の子を持つ親) 金子 玄



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2012年10月30日火曜日

明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 後編


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今回は月曜日の話題の続き、重い話です。
前回のプログはこちら。
明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 前編

前回、工場が閉鎖になった場合に、選択肢として4パターンあるということを書きました。


1、会社の異動を受け入れ、異動する方

2、転居ができないので、退職される方

3、割増退職金を貰い、退職される方

4、雇用の継続ができず、退職される方

今回は後編ですので、3から書いていきます。

3、割増退職金を貰い、退職される方


これは2の転居できないので、
退職される方とニアリーイコールですし
また、場合によっては、両方該当するという方もいらっしゃるとも思います。
しかし、ここでは、退職の起源が何に起因しているかという点で分けました。

退職金を貰うことを優先する場合、
大きく別けて4つに分類されると考えます。

3-①新しいことにチャレンジする(独立や開業など)為に退職される方
3ー②会社の将来性を不安じて、退職される方
3-③退職勧奨を受ける前に自発的に手を挙げ、退職される方
3-④今まで頑張って働いてきたので、退職金も出ることだし、小休止も必要と考え、退職される方



3-①新しいことにチャレンジする(独立や開業など)為に退職される方


当人:すべきことが明確なので、基本的に迷いはないはずです。

恐らく、今回のチャレンジに向けて、今までの下調べをしているはずですので、
後は進むのみとなります。後は突き抜けるのみです。

家族:相当な覚悟を持って決断されているはずですので、
後は一緒に頑張るというスタンスを持てるかがポイントになります。
チャレンジする業態にもよりますが、
勝手にやればというスタンスでは、正直難しいかなと考えます。

家族の方も覚悟を決められるかというのが、一番の成功のポイントです。
もし、覚悟が持てないのであれば、その旨はきちんと相手に伝えるようにしましょう。

3ー②会社の将来性を不安じて、退職される方

当人:現職の将来性に見切りを付けて、退職される方は多いです。

その時の心境としては、他はそんなことはないだろうとか、うちほど酷くないだろうという
「他人の芝が青く見えている」可能性はないか、
今一度確認する必要があります。
正直申し上げて、「他人の芝は青くありません」むしろ、どこも「赤い」です。
少し厳しい言い方になりますが、厳しい環境であることを前提に
どこで闘っていくことが賢明かという客観的な判断が必要です。

家族:将来の不安は同調しやすいですが、
思い留まるアドバイスをすることも時には必要です。
残った方が結果良いという場合もあるからです。
ご家族としては、助言しにくいとは思いますが、
もし、退職理由が「将来性がないから」とか、
「ほかの会社なら大丈夫と思うよ」という言葉しか出ていないようであれば、
一言声をかけてあげましょう。

3ー③退職勧奨を受ける前に自発的に手を挙げ、退職される方

当人:非常に難しい決断だとは思いますが、裏を返せば、

その決断が早かった分、次の方向性を決めることに時間を費やせます。
これは前をむいている分、決断できない方と比較して大きくアドバンテージがあると
私は考えます。
それを踏まえて、次どうするかという判断がポイントになります。

家族:3-②と3ー③の判断が難しいところですが、
伴侶の方の出方で察してあげましょう。
2、転居出来ない場合でも書きましたが、
金銭面等の不安も含め、伝えたい気持ちは理解できますが、
一番辛いのは誰かということを今一度考え、
今後どうしていくかを一緒に考えましょう。

3-④今まで頑張って働いてきたので、退職金も出ることだし、小休止も必要と考え、退職される方

転職で一番のマイナスポイントとなるのは、就業ブランク(離職期間)です。
なぜなら、一番言い訳ができない、変えることができない事実だからです。
しかも、ブランクの後に転職活動となると、さらにブランク期間が拡がります。

今まで頑張ってきたことは事実ですが、
多くの方は今も頑張っています。
とすれば、ブランクを空けることはマイナスしかありません。


当人:早期の転職活動をオススメします。


まずは行動を起こすことが大切です。
WEBでの情報収集だけでは、前には進みません。
まずは企業応募や紹介会社への面談等具体的なアクションを起こしましょう。

家族:何もしないで大丈夫なのか?と煽りましょう。
煙たがれると思いますが、それでも煽りましょう。
行動させることが本当に大切です。
今まで頑張ってきてくれたし、
という労をねぎらうのは言葉で十分ですから。

4、雇用の継続ができず、退職される方

当人:色々と思うところはあると思います。

しかし、立ち止まっていては次には進めません。

早く次を向ける(前を向ける)かが今後の明暗を分けます。

しかし、先に進んでも、進路が狭ければ、行き詰まってしまうこともあります。
ですので、応募先は広く見て、選択肢は幅を拡げることが大切です。


家族:3ー③と近しいところがありますが、
伴侶の方の出方で察してあげましょう。
そして、今後どうしていくかを一緒向き合い、考えましょう。




まとめ:転職できる人は、前をむける人・覚悟が持てる人


今回4ケース、8パターンに別けて、
私がこの仕事を通じて感じたポイントを記載しました。

次の道に早く進めた人の共通していたことは、
いちはやく現実を受け入れて、前をむけたかどうかだと思っています。
言い換えれば、早く覚悟が決まった方とも言えます。

これは転職できる方の共通項ですが、
覚悟を決めた方は転職できます。
裏を返せば、覚悟が決まらない方はいつまで経っても転職先は決まりません。

なぜなら、覚悟が決まっていないと、
面接での回答も曖昧になりますし、
内定が出ても、受理するか、辞退するかの決断ができないからです。

個別事情は皆さんそれぞれお持ちですが、
それをどう受け入れ、どう乗り越えるか。

そういう意味では転職は自身を成長させてくれるものとも言えます。

2回にわたりお送りした
「明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース)」シリーズ。
いかがでしたでしょうか?

有事の時に少しでもお役に立てば幸いです。


キャリアコンサルタント 金子 玄





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2012年10月29日月曜日

明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 前編

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今日は月曜日ですが、重い話です。
ご容赦ください。

今日は、ソニー美濃加茂の工場閉鎖の記事から、
家族(特に伴侶の方)も終身雇用ではなくなる場合も
常に想定しておきましょうという記事です。

そのため、
就業者だけではなく、その伴侶(特に専業主婦の方など)にも
読んでいただきたいという視点で書いています。



ある日突然、工場の閉鎖を言われたら、

あなたはどうしますか?

参考記事です。

ソニー撤退、2千人超す雇用は 岐阜・美濃加茂



下記は引用です。
ソニーは19日、一眼カメラの交換レンズや携帯電話を作る美濃加茂工場(岐阜県美濃加茂市)を来年3月末で閉鎖すると発表した。正社員770人は他の工場に転勤させ、一部は早期希望退職制度で退職する。非正規社員1920人は契約を更新せず、3月までに全員が辞めるという。

自分のブログでも
TIBC解散の記事大手・資本系勤め≠安定が今の潮流を取り上げましたが、
大手メーカーの工場撤退はもう珍しいことではなくなってきました。

本当に対岸の火事の話ではありません。
メーカーが話題の中心ですが、
メーカーだけの話では済まされない状況です。

こういう環境下の場合、
当人・家族にはどのような負荷がかかるでしょうか?
想定できる問題はなんでしょうか?
今日はケース別にそれぞれの置かれる環境について、
書いていきたいと思います。

長文になるので、2回シリーズで投稿します。


それぞれの道

私は大きく分けて4パターンに分類されるかなと考えます。

1、会社の異動を受け入れ、異動する方

2、転居ができないので、退職される方

3、割増退職金を貰い、退職される方

4、雇用の継続ができず、退職される方

が挙げられます。

1、会社の異動を受け入れ、異動する方

この方々の場合、
1-①異動を受け入れる方 
1-②異動届けを出しているが、転職活動もする方

がいらっしゃいます。

1-①異動を受け入れる方

当人:すべきことが明確なので、色々大変ではあるものの、
やるべきことは明確になっているはずです。
大変なのは、異動後で、新しい仕事にチャレンジするケースが多く、
本人負荷がかかります。

また、キャリアアップも望みにくいケースも多く
モチベーション維持も大変です。
この点を事前に把握しておくことは必要です。

家族:転居の有無や、単身赴任か家族での転居によって、
大きく変わります。
転居を家族でするとなれば、お子様もいれば、そのコミュニティ形成も含めて、
様々な関係性の再構築に時間はかかりますので、
家族それぞれが、別々の負荷がかかります。
そのため、お互いが大変が環境にあることを理解することが必要です。


1-②異動届けを出しているが、転職活動もする方


当人:異動も視野に入れての転職活動になりますので、
実質的な転職活動は困難になります。
ですので、
異動先が決定するまでに転職するか否かの判断をするのが賢明です。

異動先決定後は、文字通り二足のわらじを履くなり、
慣れるまで面接のための休みも獲得しづらく、選考がなかなか進みません。
間違ってもズルズルと引っ張ることは、お気持ちは理解できますが、
双方に良い結果が出ません。
残るか、移籍するかを決断しましょう。

家族:次が確定しないため、精神的負荷がかかります。
人間先が明確でないことほどその心理負荷は大きいですので、
最悪の事態も備えておくことが必要になります。
他方、当人も心理的にも肉体的にも負荷はかかりますので、
お互いのコミュニケーションは密に取っておくことをオススメします。

2、転居ができないので、退職される方

家持ち、ご親族の介護、子どもの進学等々理由は様々ですが、
転居ができない方は多いです。

特にその地域でずっと就業されている方、
その地域で育ってきた方は、2に該当する方が多いでしょう。
2に該当する方で、転職することが前提になります。

この場合、地元企業への転職をされる方が多いと思います。

この時、特に大手企業に勤務されている方は、
大幅な年収をダウンを覚悟しなければいけません。
年収の100万、200万円、場合によっては半分ダウンということも
普通にあります。

となった場合に、気をつけるべきポイントです。

当人:年収へのこだわりも当然理解できますが、
現実を受け入れて、早く就業することが必要不可欠です
離職期間が長くなれば長くなるほど、再就職は難しくなります。
また、面接で年収面を言っていては、決まるものも決まりません。
どうしても年収維持を目指すなら、生命保険の営業や不動産・住宅営業などの
インセンティブ度合いの強い仕事へのチャレンジをオススメします。

また、就業後は過去の成功体験は一切捨てましょう。
前職は「ああだった」「こうだった」はいいっこなしです。
ガムシャラに働き、勝ち残りを目指しましょう。

家族:住宅ローン、教育費等生活をどうするか?
一体どう生活していくの?というお気持ちは十分理解できます。
しかし、現実は受け入れなければいけないですし、
何より伴侶の方も非常に苦しんでいます。
この点は理解しましょう。
その上で、今後どうすべきかをしっかり考えることに時間を費やすべきです。
まず前を向くことからはじめましょう。

小まとめ:この記事を書いている理由

自分で書いていても辛くなる記事ですが、現実は受け入れなければいけません。

今まで多くの転職者を見てきました。
その中で実感値として違いがあるのは、
前をむいている人と、なかなか前をむけない人の
次の就業先の決定スピードです。

また、時間をかけたからと言って、
よい求人に恵まれ、満足な転職が出来た(年収が下がらないを良いとした場合)方は
そういません。

そういった場面を多く見てきた私は、
この差は2つの要因で生まれると考えています。

1つは覚悟の有無です。
転職は「決めること」です。

2つ目は、事前に世の中を知っているかどうか
(今回で言えば、転職相場観)です。

そうは行っても2つ目は、勝手に醸成されるものかと言えばそうではなく、
就業環境や職種によって、大きく異なると考えています。
これは個人の責任とは言い切れないと私は考えています。

そのため、この2つ目を補完することに少しでも
役に経てばと考え、情報を発信しています。

残り2パターンは
次回後編で書いていきます。

キャリアコンサルタント 金子 玄



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2012年10月24日水曜日

ビジネスモデルを知る 第7回 オススメ居酒屋『生産外食業』 「塚田牧場」エー・ピーカンパニー

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。


『製造小売業』ならぬ『生産外食業』

製造小売という言葉で思い浮かべるのは、
ユニクロ、ニトリ等が有名ですが、
『生産外食』という言葉が今後出てくるかもしれません。
(既に使われているかもしれませんが、
私は知らないので、この場では私が名付けたとしておきましょう)

以前にも取り上げた居酒屋『塚田牧場』を運営するエー・ピーカンパニーです。
先日、日経新聞の新規公開株の横顔でも取り上げられていました。



宮崎地鶏(じとっこ)が名物料理なのですが、
『生産外食業』とその名の通り、
自社で養鶏場を運営している会社です。

私も大阪で一度行きましたが、
また次行きたいと思わせる居酒屋でした!

参考記事はこちら
日経ビジネスオンラインより

“小さなサプライズ”がお客のココロをつかむ

客があふれかえる居酒屋~エー・ピーカンパニー社長米山久が語る(前編)



強みは、1次産業から一気通関型で賄う仕組みと

現場力

強み1 『生産外食の仕組み』

上記で伝えたように養鶏場を営み、自社で加工工場を持っている為、
食品の品質や安全、質、コスト競争力に優位性を持っています。

他方、世間はデフレ居酒屋時代。
しかし、この企業の客単価の平均は4000円。
よくある「製造から一貫しているので安く売れるんです」
という売り文句とは一線を画しています。

決して、安いわけではありません。
ここだけで考えると、『生産外食業』のメリットを活かしきれていないのでは?
と思ってしまいますが、
強み2と掛け合わせることで強み1の力がより引き出されます。

強み2 『現場力』

現場力と一言で行ってしまうと、安い感じになってしますのですが、
具体的にいうと下記が挙げられます。
  1. 店舗現場と養鶏場の連携
  2. パート・アルバイトに権限を与える
1、店舗現場と養鶏場の連携
どういうことかと言うと、
養鶏場の現場に行って、実際に養鶏場の運営を経験するんです。
人間、経験に勝ることはないので、体験することで
養鶏場での大変さ、生産への想い等を経験します。

そして、その経験を実体験を持って、
パート・アルバイトやお客様に直接伝えるんです、
そうすることで、その想いが伝播する。
結果、従業員、お客さん問わずファンが増えるという源泉になっているのです。

実際、社員が希望すれば、養鶏場への異動もできるということで、
まさに想いを発信する養鶏場になっています。

2、パート・アルバイトに権限を与える
パート・アルバイトの方にお客様1人につき400円分のサービスの
権限を委ねています。
客単価の10%分のサービスです。

この400円サービスでお客様にサプライズや
期待値以上の満足感を提供しています。

具体的には、例えば私が受けたサービスは、
じとっこ炭火焼というオススメの地鶏を焼いたメニューがあるのですが、
それの残り油を使って、ハート型の焼き飯を作ってくれたり、
(写真参照)

野菜スティックに付けた美味しい味噌があったのですが、
それを退店時にお土産としてもらったりというものでした。

記事にも書いてありますが、
在り来たりに割引クーポンを貰うより、よっぽど嬉しいかったです\(^o^)/

リピート率5〜7割というのも頷けます。
私もまた行きたいですもん。

生産現場のことを理解している従業員が、
その想いを組んで、再考のサービスをその方の意思で提供してくれる。
そりゃ、ファンになるわという話です。

まとめ:1工程だけ凄くてもダメな時代、

全てが良くてようやくお客様に認められる時代

この記事を読んで、改めて1工程だけ抜きん出ていてもダメで、
全ての工程においてサボらず、高品質でなければダメな時代だなと改めて思いました。
商品だけが素晴らしくても、営業だけが素晴らしくてもダメで、
それぞれが連携・連動し、良き相乗効果を生み出してようやく認めて貰える時代だなと
改めて思った次第です。

決して簡単なことではありませんが、私もここを突き詰めて仕事をしていきたいですっ!

最後に要望

エー・ピーカンパニーの関係者の目に止まったらということで、
是非、早く名古屋にも出店してください!!!
絶対、私行きますから!

長文にお付き合いいただき、有難うございました。
キャリアコンサルタント 金子 玄



■ビジネスモデルを知る シリーズ

ビジネスモデルを知る 第6回 リブセンス
ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場 
ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話
ビジネスモデルを知る 第3回 アークランドサービス スタジオアリス




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2012年10月22日月曜日

求められるサービスの質は無意識のうちに高くなっているもの

こんばんは、
名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。

珍しくプライベートから

先週末、ユニバーサルスタジオジャパンに家族で行ってきました。
恥ずかしながら、実は私今回が初ユニバーサルでした。
子供たちは楽しんでいたようなので良かったんですが、
個人的にはなんかイマイチだな〜というか、不完全燃焼でした。


なんでそうなったのかしら??と園内で考えていたんですが、
(子供と一緒にチュロスを買うのに20分以上待ちながら)
結局、ディズニーランドと比較している自分がいるから楽しめないんだ
ということに気づきました。

お客さんの目線は、常に何かと比較している

  • 園内に散らばったゴミ、
  • 立ち食べ物(ポップコーンとかドリンクとか)を買うのに2、30分待たされてしまう店内の飲食施設の少なさや配置人員の少なさ
  • アトラクションから見えてしまう高層マンション
など。

これらは、何か比較対照がなければ、
そういうもんだと納得するのかも知れませんが、

幸せか不幸か楽しむ空間としては、ディズニーリゾートという先駆者
しかも満足度が高いサービスが先に登場しているのであれば、
それをベンチマークせざる負えません。

無意識のウチに比較しているのは私だけではないと思います。

他方比較しないのは、お客様を見ていないという裏返しとも言えます。

比較するというのは日常的

こういうことって実は良くあるなという話。

昨日、大阪からの帰路で、晩ご飯をどうするかという話になり、
外食は子ども達を考えるとしんどいという話になり
(一見、外食と考えると作る手間はなく楽なのですが、
子ども2人は大人しくしていないので、
色々な配慮・気苦労が必要になり、結果、親がひどく疲れるんです)、
ヘルシーにセブンでおでんを買って、家で食べようという話になりました。

で、頭の中に出てきたのは、
自宅近くのセブンの店舗一覧地図。

時間は18時過ぎ。
おでんの仕込みは、しっかり充実していている時間帯。

しかし、残念ながら
頭の中で5店舗イメージし、最終的には消去法で、ある店舗を選びました。
近隣の店舗は残念ながら、どこも品揃えに満足はしていないからです。

そして、頭の中に出てきたのは、
転居前に住んでいた近くのセブン。
ここの品揃えはオーナー店にも関わらず、完璧でした。
特に惣菜やおでんの品揃えは良かった。
ああいうお店が近くにあればなと思いました。

そして、
あっ、こうやってお客さんは店を選んでいるんだなと
前職勤務時には持てそうで、持てていなかった視点を
改めて感じました。

転職でも比較が必要

ここから転職の話へ。
ちょっと強引ですが、上記のように考えると、
転職についても同じことが言えるのかなと考えます。

求人サイトや人材紹介会社、応募企業。
求職者の方には様々なサービスが選べる環境が整っています。

これらを比較することは大切だなと思うんです。
例えば、求人サイトと人材紹介を比較するとか。

それぞれに一長一短がありますので、、それぞれの特徴を見極めて
自分にマッチする方法を選択することが大切です。

欲しい案件の有無だけではなく、
自分の今置かれている環境と照らし合わせて、検討することが大切です。

また、選ばれる側は、
どこと比較されているかを念頭において、
自社サービスの対処を考えなければなりません。
ウチは独自だから関係ないと言っていては、
気が付けば、井の中の蛙になっているということも珍しくありません。

常に進化し続けなければなりません。

そんなことをぼんやり考えていた週末だったので、
ブログでの頭の中を言語化してみました。

キャリアコンサルタント 金子 玄


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2012年10月12日金曜日

ウソのようなホントを見抜く①〜ネットで価格比較されるのに売上が増える〜

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

さて、今日から<ビジネスモデルを知る>シリーズに次ぐ、
新シリーズをはじめます。

(本音はネタがないので、複数企画を立てながら、
自分の海馬を拡げて、ネタを作っていこうという魂胆です。
なので、このシリーズの次回エントリー目処は立っておりません。
予め、ご了承ください。m(_ _)m


企画名:ウソのようなホントを見抜く

要は常識や固定観念に囚われず、
お客様が本当に求めていることをしっかり見極めよう
表皮ではなく、中身をしっかり見極める目を持ちましょうという企画です。

私自身、固定観念に固執するケースも多いので、
この企画を通じて、柔軟な姿勢を身に付けたいという気持ちもあります。

さて、第①回は、2012/10/12に日本経済新聞の[消費]欄に掲載されていた

店で堂々、ネットと価格比較 ヨドバシカメラが全店で導入の記事です。

※会員限定記事ですので、記事が閲覧できない場合はご容赦ください。

記事の内容は、
ヨドバシカメラが価格比較サイトのアプリを導入し、
それが販売にプラスに作用しているというものです。

以下記事の引用です。
家電量販店のヨドバシカメラが9日に全店導入した新サービスが話題になっている。商品と併せて表示したバーコードに専用アプリをダウンロードしたスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)をかざすと、ライバル企業のネット通販や価格比較サイトで同一商品の売価を確認できる。店頭とネット上の価格を比べた来店客が店員と値引き交渉しやすくなり、売り場で試してみる消費者が目立つ。


ふつう、ネットで比較されたら購買する層は減るでしょう

と僕は思いました。
実際、日経新聞をはじめとした様々な記事でも、
実物を店舗で確認し、
購入はネットで価格の安いサイトから購入する人が
増えているという記事を複数見ました。

実際、私もそういう購買行動をしています。


それをウインドウショッピングのような使われ方をされている量販店が自らそれを推奨する。
常識的に考えれば、量販店の発想としては、

価格重視で選ぶお客様はしょうがない。
直接コミュニケーションでの販売を重視していただけるお客様、
ネット等に疎い、実店舗の比較に注力するお客様を
大切にするお客様に注力していこう。

と選択肢があってもおかしくありません。

しかし、その逆の選択肢をヨドバシカメラは選択しています。

比較されるのであれば、堂々と。逆に顧客心理を掴む。

ヨドバシカメラはこのアプリの導入により、2つの優位性を手に入れました。

1、直接コミュニケーションの優位性

アプリをベースにお客様と会話・対話の機会を作り、
お客様の価格要望をヒアリングし、
その場でクロージングを行うことで、ネットへのお客様流出を防いでいます。
これは直接コミュニケーションを取れるからこそです。

2、心理面での優位性

お客様の視点でいえば、スマホでこそこそ確認する。そんな方多いと思います。
言い換えれば、後ろめたさに近いものがある方もいます。
私は小心者なので、そのクチです。

しかし、オープンにすることで、
お客様も堂々と交渉ができ
(そういう場をアプリを提供することで、意図的に提供し)、
せっかくそこまで安くしてくれるのであれば、
ここで買いましょうという心理を生み出してくれています。

この2つの優位性を生み出したアプリは
まさにホントのようなウソを見抜いたコンテンツだと考えます。

課題:結局は消耗戦

なので、販売数・売上アップには繋がっている戦術と言えます。

しかし、他方結局は安売りなので、利益率の低下に繋がり、
結局は体力勝負の消耗戦が、量販店VS量販店から
量販店VSネット販売店と敵を増やす戦いになってしまっています。

となると最終的には資金力・規模が大きい企業が勝者となるので
(下手すれば、勝ち残っても疲弊して勝者になれない)、

労多くて、見入りなしという状況にもなりかねません。
この点は言われて久しいですが、引き続きの課題と言えますね。



キャリアコンサルタント 金子 玄



■ビジネスモデルを知る シリーズ

ビジネスモデルを知る 第6回 リブセンス
ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場 
ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話
ビジネスモデルを知る 第3回 アークランドサービス スタジオアリス
ビジネスモデルを知る 第1回 ウィルコム

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2012年10月5日金曜日

「良い企業があれば転職したい」を実現できている人はほとんどいない【再編集:ブログ】



こんにちは、キャリアコンサルタントの金子 玄です。

過去facebookページで取り上げた投稿を再編集した
エントリー記事です。

今回は
「良い企業があれば転職したい」を実現できている人はほとんどいない
についてです。

作成時期は2012/06/08

「良い企業があれば転職したい」

このスタンスで転職は出来ません。


とある企業のリスティング広告のキャッチフレーズで

“「良い企業があれば転職したい」と考えている方はこちら”

というのがありました。

この言葉が転職活動のきっかけになることはある話ですが、
このスタンスで転職できるほど、世の中は甘くありません。

ただ意外とこのスタンスで転職できると思っている方が
いらっしゃるのも事実かなとも思っています。

もちろん、世の中そう甘くはないですよという話を
事例や私の実体験を含めてお話をさせていただくので、
その過程で多くの方はご納得いただいたり、気づきを得ていただけるのですが、
中には腹落されず、そのままご縁が遠ざかったりする方もいます。



この差はどこで生じるのでしょうか・・・。



危機感や課題意識の差は

仕事への取組み姿勢の工程の差


私は危機意識や課題意識の捉え方の差が
共感の差の有無を分けるのでは?と最近思います。

もちろん、私の対話力の低さがあると前提で認識しております。

しかし、
危機意識や課題意識のアンテナが高い方であれば、
日常業務や顧客折衝時、もっと言えば日々の新聞記事など様々な場面で、
世の中の変化や時代の厳しさを感じます。

そしてそういった体験や経験・情報から、
転職もそう甘くはないことに腹落ちし、
理解いただける機会が多いように思います。

一方で、それらの体験や経験・情報がなければ、
当然共感接点が持てず、
結果、目線がすり合わないのではと仮説が立ちます。

また、これは自分が意識した時をきっかけにして、
それ以降積み重ね、且つ
徐々に研ぎ澄まされていくものなので、
積み上がらない方は言葉を選ばず言えば、
いつまでも積み上がらず、現状のママになります。

結果、年々差が大きくなり、
気が付けば、双方相容れないという状態に陥ります。



見方を変えれば、
仕事への取組み姿勢の高低が
共感接点を持つ有無とも置き換えられるとも言えます。

つまり、危機感や課題意識の話題に対して、共感度合いが高い方ほど、
仕事に対して真摯に向き合っている方
(それだけ、体験や経験・情報を有している方)なので、

例えば、その共感できるタイプかどうかは、いくつか質問すれば、
判別がつき、企業の採用の判断基準の1つにもなり得ます。

共感一つで、相手に自分が分かってしまうと思うと
ちょっと怖いですね。

だんだん内容が自分に言い聞かせる戒めになってきました笑。
私自身ももっと人に気づきを与えられるよう、
色々経験を増やしてアウトプットの質を上げていきたいです。
オチが私になってしまい恐縮です。
皆様、良い週末を。

キャリアコンサルタント 金子 玄



2012年10月3日水曜日

転職できる人とできない人の違い

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。

さて、毎年200名ほどの求職者と接してきた私ですが、
最近見えてきたことがあります。
それは・・・・

どういう方が転職できて、どういう方が転職できないか。

少しずつその傾向が掴めてきた気がします。
今日はその傾向について、私の所感を述べていきます。
※あくまで個人の所感ですので、ご了承ください。

転職できるタイプ

一言で言えば、
前向きに物事を捉え、進めようという意思が持てる人。

例えば、こんな方が当てはまります。
  • 「とりあえず応募してみないとわかりませんよね」と言えるひと
  • 興味を持った案件に「この会社・子の仕事面白そうですね」と言葉に出せるひと
  • 転職には一長一短があることが分かっているひと
  • 最後は、「やってみないとわからないですよね」と言えるひと
細かいことを気にしてもキリがないので、
状況を理解した上で、そこは一旦割り切って、
進めようと意思決定できる人は転職できます。

そういう方は、話を進める為に今後どうするか、何を準備するか、
その為に履歴書・職務経歴書をどう内容を変更していくか等
を質問いただけます。

結果として、書類選考対策や面接対策に時間を費やすことができるので、
同じベクトルに向かって進むことができ、
見事に内定を獲得できるケースが多いです。

一方、転職できないタイプは下記が挙げられます。

転職できないタイプ①


1つ目のパターンとしては、一言で言えば、
一歩目を踏み込むのに躊躇したり、二の足を踏む人。

例えば、こんな方が当てはまります。

  • 求人の枝葉ばかり気になるひと
  • 待遇面だけが気になるひと
  • メリット、デメリットを自分の価値観の天秤にかけられないひと
  • 「家族」が「妻」がなど、周りの意見を優先して尊重してしまうひと
私はenの「転職は慎重に」という過去のキャッチコピーが好きです。
ただ、「慎重」と「決断しない」「決断できない」は全く異なることで、
「慎重」=「決断しない」「決断できない」となっている方は、
転職できないタイプが多いと考えています。

結果として、決断に時間がかかり、もしくは決断が曖昧になり、
宙ぶらりんになり、物事が進まず、
仮に応募したとしても面接でその「意思の甘さが」が出てしまい、
内定を取れないというケースは多いです。


転職できないタイプ②

①はどちらかと言えば、
「決断しない」「決断できない」方の例ですが、
ほかにも転職できない方が上げられます。

ここでは、例を列挙させていただきます。


  • 希望条件を絶対譲らないひと(主張だけするひと)
  • 客観的には一般的なのに、根拠のない自信に満ち溢れているひと
  • ただ現職のグチが言いたかっただけのひと
相手の意見に耳をかさないタイプも転職は難しいと考えています。
理由は、こういう方とはコミュニケーションが取れないため、
仮に応募しても面接でコミュニケーションが取れないという判断をされ、
残念ながら、選考が進みません。

ちなみにタイプ②はそう多くはないケースです。


ただ、これはあくまで求職者の方とのファーストインプレッションであって、
転職できるタイプ→転職できないタイプになることは、まずありませんが、
転職できないタイプ→転職できるタイプになることは多々あります。


要は、転職できないひととなった方の中でも、
転職活動プロセスの中で、自身の考えが変化したり、
適応され、転職できるタイプに変化・成長するのです。

“転職活動を通じて人が成長する”そういう場面も多々見てきました。


私も転職できないタイプになっている

偉そうなことを言っていますが、
とはいえ、私自身が転職できるタイプかどうかと言えば、
決してそうではありません。

日常生活に置き換えれば、私も転職出来ないタイプになっている時もあります。
ですので、こういうブログを通して、
自分自身を見つめ直しているという側面もあります。

また、このタイプネタって実は、自分の仕事に対する
スタンスやカラーがでているなーと考えてます。
仕事への姿勢は色々なところで無意識のうちに出てくるなということを身に染みて感じ、
身が引き締まる今日この頃です。


キャリアコンサルタント 金子 玄











































































































































































































































































































































2012年10月1日月曜日

ビジネスモデルを知る 第1回 ウィルコム【再編集:ブログ】


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。
今日はシリーズ化している
「ビジネスモデルを知る」の第1回を再編集しました。

以前、facebookでアップした記事です。(2012/06/25付け)

ビジネスモデルを理解するということ


今日(2012/06/25)の日経オピニオン欄「核心」のテーマであった
日本型ビジネスモデルの崩壊の記事。
構造の変化に取り組まず、時代の変化、競合の変化に対応できなかった
日本メーカーの現状を伝えた記事でした。
内容は言われ尽くされているものですが、
最近、我々のような若手でも現場レベルで
もっと各企業のビジネスモデルを理解する必要があるのではと考えます。

理由としては、多くのビジネスモデル特に国内マーケットにおいて、
顧客を囲い込むビジネスモデルが多くなっており、
囲い込む為の複数の伏線が敷かれているものが多く
複雑化しているように感じます。

そういった中で、伏線の1つを担う機会が多い我々としても、
それがどういった伏線なのか、
これがどう影響を及ぼすか等を理解しなければ、
難しい時代になってきていると考えるからです。

そこで、手始めとして、まずは色々なビジネスモデルに
興味持つべきでは?と考え、
不定期で各社のビジネスモデルを取り上げて行きたいと思います。

「誰とでも定額」は無料通話なので、どこで儲けているのか?


第1回はウィルコムの記事です。
「誰ととでも定額」はどう儲けているのでしょうか?

参考記事↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120624-00010000-president-bus_all



この記事を読んで、最初の印象としては、
初めからビジネスモデルが確立されていた訳ではなく、
改善のプロセスを踏んだで、
現在の形に至ったということです。
ローマは1日にして成らずだなと思いました。

また、伏線が色々あったなと。例えば、

1、無料通話→いろんな人に教える→番号を変えにくくさせるという仕組みを通じて、
  スイッチングコスト(顧客がサービスを切り替える難易度)を高めている

2、会社更生法をきっけかにソフトバンクグループ参加に入ったことで、
  回線を切り替え、回線使用料を値下げる。

3、元々データ通信用のネットワーク構築をしていたので、
  無料通話で多数使われても影響が少ない。

4、無料を謳っているが、10分以上の会話は有料となり、長電話をする、
  せざる終えない顧客を抱えている。


など、いくつも網を作り、差別化領域を作っています。

成熟した業界を狙っていくには、
よくターゲットを絞ることが言われますが、
ウィルコムは最初は恋人をターゲットにしたものの、
その狙いは崩れており、
ターゲットを絞るというより、優位性を明確に打ち出し、
他の工夫で収益を上げるという形だと見受けました。

自社の元々のサービスインフラや会社更生法など、
様々な契機をチャンスに変えている点は上手いなと感じました。


キャリアコンサルタント 金子 玄

2012年9月28日金曜日

ビジネスモデルを知る 第6回 東証一部上場最年少社長のリブセンス

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子玄です。

今日は、最年少東証1部上場企業の村上社長が率いられる
リブセンスについて考えていきたいと思います。

元ネタとなったブロクはこちら↓
http://blogos.com/article/47439/

リブセンス 村上社長が話題になる理由

下記が上げられます。


  • 最年少上場社長であること
  • 次世代経営者像の象徴として取り上げられやすい
  • 「草食系男子」っぽい社長ということ
  • 人格が顔に出ている印象さえ漂わせていること
広告塔として、社長が機能している好例ではないでしょうか?


村上社長は表情が良い写真がほんと多い。素晴らしい。

成果報酬型ビジネスモデルが伸長している背景

一方、ビジネスモデルで言われる点は、
成果報酬型、入社祝い金の仕組みが取り上げられます。

成果報酬型サービスは、
下記から時代にマッチしていると考えます。


  1. WEB系発達に伴い、見える化が進み、成果がジャッジしやすくなった
  2. 見える化が進み、従来の儲ける仕組みがオープン化してしまい、前課金型の付加価値が下がった
  3. 世の中がより成果にコミットするようになり、費用対効果を明確化する必要性が増した

時流からマッチしたビジネスモデルと言えます。

ただ、それよりも特筆すべきは、
リブセンス以後、同様のビジネスモデルのサービスは
追随して多数出てきたにも関わらず、その競争優位性は揺るがない点です。
その肝はなんでしょうか?



SEO対策の積み上げの差が他社が追随できない理由

創業期から継続されて蓄積してきたSEO対策の積み上げの差が、
ジョブセンスの競争優位性です。

積み上げって?SEOって検索キーワードではないの?
そう思われる方も多いのではないのでしょうか?

私自身、最近のHPを立ち上げて、それに伴いSEOって?という所を
本を読んだり、そのイロハを勉強しているのですが、
調べる中でわかったことは下記です。

実はSEO対策って、1回やればOKというものではなく、
日々運用の手入れをし続けることが価値になるものなのです。


運用の手入れ=ページの更新なのですが、
そこには情報量を増やしたり、新しいページを増やしたりする手間が必要です。
例えば、句読点を加筆するだけとか、
過去の記事と差し替えるだけとかは更新とは認識されません。

そのため、検索で上位にくるためには、
情報を欲している方が、欲しい情報を適切に適量提供しているサイトであり、
それに纏わる情報があるベージが日々増えているかどうか
がポイントなんです。

そのため、他社が追いつこうにも彼らのサイトも日々成長し続けるので、
(成長というのは、ページ数の増大。リブセンスで言えば、求人情報の増加)
差が詰められないという点が一日の長となり、
検索上でのでの優位性が保てています。

ITの発達は正しい世の中を推進している


グーグルの検索ロボットって非常に頭がよくて、
諸説は色々ありますが、
正しいサイト(欲しい情報がそこにあるサイト)が上位にくるようになってきています。
裏を返せば、ズルして上位にいるサイトはどんどん見破られるようになってきています。

私はITの発達によって、
「世の中は正しい人が正しく評価される、頑張っている人が報われる」社会に
なってきていると考えます。
時代がオープン化し、見える化が進んでおり、
悪いことができないようになってきているからです。
内部告発が増えているのも、ITの発達と無縁ではないでしょう。

そういった観点で言えば、
村上社長が掲げる経営理念である「幸せから生まれる幸せ」は、


キャリアコンサルタント 金子 玄



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2012年9月26日水曜日

残業時間の捉え方は個人で異なる【ブログ】


こんにちは、名古屋の転職・求人コンサルタントの金子玄です。

今回はフェイスブックで2012/07/04にエントリーした話題です。
タイトルは“残業時間の捉え方は個人で異なる”です。


2012年の平均残業時間は月28.6時間で、
調査を開始した2007年以降で最多となったそうです。

参考情報記事↓
http://careerzine.jp/article/detail/2263

残業に対する考え方は、
業種・会社・個人によってまちまちです。

例えば、残業50H/月で働きすぎと考える方もいるが、
残業100H/月で最近減ってきたので、
少し楽になりましたという方もいらっしゃいます。

個人的には残業は多い少ないどちらが良いかは
一概には言えないなと思っています。

例えば、残業が100Hあっても、残業代が全て支給され、
それで毎月の生活費を賄っていて、
本人も生活の為に残業が必要という方もいます。

一方、残業が多くて、家族との関係性がギクシャクして、
残業が少ない会社に転職したいですという方もいます。

全ては個人の環境とそれに対する捉え方かなと考えます。

幸か不幸か、私が新卒で入社した会社は労働時間は、
結構ハードで、100H/月の残業も当たり前だったので、
今でも残業は全く苦になりません。
もちろん、残業が少なくても、当然苦になりません。

何が言いたいかと言えば、不幸自慢をしたい訳ではなく、
残業については、個人の慣れによる耐性があるなと思っています。

実は転職先で残業が多く退職という話は結構あるのですが、
そういった方は前職でも残業時間が少ない方が多いです。

転職は、残業時間で
決めるわけではありませんが、
残業量も定着の要素の1つになることもありますので、、
転職先の残業時間も気にかけましょう。

また、面接では残業量が自慢にならないようにも気を付けましょう。
大切なのは量ではなく、成果の質ですので。
体力には自信があるというアピールに留めましょう。


キャリアコンサルタント 金子 玄

2012年9月25日火曜日

大手・資本系勤め≠安定が今の潮流【ブログ】


こんにちは、名古屋の転職・求人コンサルタントの金子玄です。

今回はフェイスブックで2012/06/15にエントリーした話題です。
タイトルは“大手・資本系勤め≠安定が今の潮流”です。
アップ時期が3ヵ月前ですので、ご容赦ください。

重い話題です。予めご容赦ください。

今週発表された、半導体パッケージ基盤のメーカー
TIBC(本社:愛知県大府市)の解散の記事。

時代の変化を考えれば、驚く話ではないものの、
気になっているのは、社員の方の今後について。

決まっていることは、
希望退職は行うものの、本人が希望すればイビデンで雇用は継続されるとのこと。
がしかし、良かったじゃん、大手じゃん、安泰じゃんという手放しで喜べる話では
決してありません。

国内生産を本社に集約するため勤務地は、隣県の岐阜県大垣市に。
ちなみに大府市→大垣市は一般道で2時間、有料道路を使っても1時間強です。
また、雇用はされるものの、雇用先や待遇面はまだ未決定のようです。

以前、大手資本系子会社の役人の方へのインタビューで

「子会社ほど、不安定な会社はないよ。だって、収益貢献できなければ、
すぐ外に売られちゃうから。安定しているって世間的には言われるけど、
そんなことは全くない。企業も赤字会社を抱えるほど、体力もゆとりもないので、
子会社こそ本当の価値を問われているよ。」

と言われたことを思い出しました。



一方、先日、お会いした求職者の方。
大手上場企業のメーカーの技術者の方です。
その企業は事業の選択と集中を行い、その方もそのタイミングで、
成長分野の事業に部署異動されました。
選択と集中の一環で、選択分野、成長分野への人員投下の記事を良く目にします。

成長分野への異動と聞くと、新しいキャリアアップの道が拓けて良いのでは?
と思ったりもしますが、実態は・・・。

それは彼が今まで経験してきた専門分野と全く異なる事業でした。
社命ですので、そこに選択権はありませんが、
そこでは、コア業務、つまりエンジニアとしてやりたい業務ではなく、
それに付随したサポート業務が中心でした。
元々その分野で就業されている方がいるので、
その方々が中心になるのは当たり前ですよね。

そこでモチベーションを見出すのは中々難しいようです。

話を戻し、今回のTIBCは半導体基盤メーカー。
厳しい言い方になりますが、
即戦力性が求められる中途採用では、
半導体マーケットが厳しい環境を鑑みると、
経験を活かした転職はなかなか難しいのが実態でしょう。
そのため、年齢にもよりますが、
年収や勤務地等ご自身の満足行く結果を得られる方は
ほんの人握りの方だと考えます。


大切なことはそこを踏まえた上で、何を選択するか。
難しい選択になるのは間違いありませんが、
退職にしても、残るにしても意思決定のスピードとその後の機動力が
今後の身の振り方を大きく左右することは間違いありません。

そして、これを自分ごとに置き換てみると、
いつも言ってますが、対岸の火事では決してない話なので、
会社に依存するのではなく、自分のスキルやキャリアを見つめ、自身を棚卸しし、
今後どうしていくべきかを俯瞰して見ておく視点が必要です。

それに加えて、市場動向・時代の変化から自分のキャリアを見つめておくことも
必要な時代になってきているのではと私は感じています。


※2012/09/25加筆
複数の関係者の方から話を伺ったところによると、
現場は予定より早く操業終了し、
配属先が決まった方も多く、転職先も決まった方もいらっしゃるとのことです。
他方、親会社の業績不安もあるようで、
上記記事で記載したとおり、残留するにしても、退職するにしても
いずれにしても大変ことには相違はないようです。

キャリアコンサルタント 金子 玄

2012年9月24日月曜日

「家族」「仕事」の優先順位(私の価値観)【ブログ】


こんにちは、キャリアコンサルタントの金子 玄です。

今日から頃合をみて、
過去facebookページで取り上げた投稿を再編集して、
エントリーしていこうと思います。

今回は私の“「家族」「仕事」の優先順位(私の価値観)”についてです。

作成時期は2012/05/28です

家族を大切にしているという姿勢

面談者の方に園児の息子の父兄参観の為、
面談の日程再調整をお願いしたことがあります。
その方と先日面談した際、
その話を伺って信頼できる方だと思いましたと言われました。

理由としては、自分を支えてもらっている家族を大切にしていない人は、
私は信頼できないからいうことでした。

そう言った対応一つが見られているのだと
身が引き締まる想いがしたのと同時に
価値観は転職の優先順位と関係が深いなと考えていますという話です。

私の価値観 「仕事」1番から「家族」1番に変化

僕はここ1年、自分の価値観が変化しているなと感じています。
数年前はまずは仕事と考えていました。
仕事があって、その収入で家族が成り立っていると考えると
、仕事が家族のベースにある訳で、
このベースをしっかりすることが最重要だと考えていたからです。

この考えは今も変わらないのですが、
ただ下の娘も育ち、現在5歳と2歳。
最近は優先順位の一番高いのは、家族になりつつあるのを感じます。

明確なきっかけはないのですが、
平日は子供たちが起きる前に出ていき、
寝てから帰るという生活なので、平日寝食を共にすることはまずなく、
元々一緒に過ごす時間がほぼないという点と、
「子供は今のうちだけだから」という話を人生の先輩方からよく伺うので、
今を大事にしようというのが主な理由です。

いずれ家族からの僕への優先順位は下がってくるでしょうし。
(既に下がっているかもしれませんが笑)
そんな気持ちが相まって、現在の優先順位1位は「家族」になっています。


もっと遡れは、僕が転職した理由は、
家族との時間を作るためが理由の1つでした。

人生の中で優先順位は常時変化していく


振り返ると、仕事の優先順位は、
就職時(仕事)→転職(家族)→リーマンショック(仕事)→子の成長(家族)と
優先順位が時期によって、変わっています。
( )内は優先順位1位の項目

芯がないと言えばそれまでですが、
年齢を重ね、環境が変われば、
心境が変化することは往々にしてあるなと最近良く思います。

子供が二人とも小学生になり、
部活などをやるようになれば、優先順位はまた変わる気がします。
また、それまでに景気が悪化すれば、優先順位もまた変化する気がします。

前置きが長くなりましたが、何が伝えたいかと言えば、
優先順位は環境によって変わる可能性があるということを
認識しておくことが重要だということです。

転職活動をする際は当然理由があるはずですが、
その理由がこの先も続く話なのか、一過性のものなのかは、
考慮する必要があります。

それを踏まえた上で、最終的に決断をしなければいけません。
何が正しいかは個々人によって異なりますが、
環境の変化を受け入れる心の事前準備は僕は大切だと思っています。

キャリアコンサルタント 金子 玄

2012年9月20日木曜日

ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場編【ブログ】

こんばんは、
名古屋のキャリアコンサルタント 金子 玄です。

今日は「ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場」編です。
メディアフラッグという企業を取り上げます。

日経新聞の「新規公開株の横顔」が僕は好き


私は日経新聞の投資財務欄の「新規公開株の横顔」の記事が好きです。
なぜ好きかというと、新しいものが好きという個人的な好奇心と、
その上場する企業の事業特徴が端的にまとめてあり、
ビジネスモデルが理解しやすい点からなのですが、
9/20付の記事では特に気になりました。

会社はメディアフラッグという企業です。
ミステリーショッパーといういわゆる小売店舗の覆面調査を行う企業です。
個人的に興味があるのは、
福井社長がセブン-イレブン・ジャパン出身で、
店長・SVを経て、システム部門に在籍した後、
起業し、
「小売流通の勝ち組ノウハウ経験」×「IT知識・経験・ノウハウ」
を活かしている点です。



セブンイレブンはビックデータ活用企業


セブンイレブン=IT???と思われる方も多いかも知れませんが、
実はセブンの高収益体制を整えているのは、IT、システムです。

昨今、ビックデータの活用という言葉が一般化してきましたが、
この言葉が出てくるだいぶと以前から、
システム導入によるビックデータの活用が行われています。

実は私も前職はセブン-イレブン・ジャパンに勤めていましたが、
少なくても私が入社前のアルバイト時代、つまり10数年以上前から、
POSデータや天候データ等の様々なローデータを各店舗ごとに分析し、
売り場作りや発注等に活かし、売上増に結びつけることを
店舗に備えつけてあるパソコンで、
アルバイト・パートが個々の判断で行っています。

話が少しそれてしまいましたが、
要はそのための礎となる仕組みをIT、システムで構築しています。


今後の成長可能性は、

営業のアウトソーシングの受託増にかかっている


ここに小売のノウハウが掛け合せれば、
間違いなく強みになっていると言え、
その視点を持って、覆面調査を行うので、
ただの調査のみならず、
店舗コンサルの領域まで踏み込める可能性がある企業だなと感じました。

実際、メーカーの代わりに店舗を訪問して、
商品を並べて販促物を設置。
商品の試食や試飲などの推奨販売も行なっているので、
営業のアウトソーシング業務も行なっています。


小売業出身者が食品・消費財メーカーの営業職として
転職する例は多数ありますが、
異業界にも関わらず転職できる理由は、
販売の現場を知っており、
それを元に各小売業に踏み込んだ提案ができるからです。
小売業が川上になるため、重宝される訳です。

その役割をメディアフラッグに担うという話ですので、
将来的にはメーカーの営業が、置き換わる可能性も十分有り得ます。

そして、このアウトソーシング業務が多数受注となれば、
より効率的に営業できる為、
昨日ブログで取り上げた水平分業で言えば、
食品・消費財メーカーの営業のアウトソーシング企業として、
より成長する可能性があります。

例えば、地方を回るルート営業担当者を配置するメーカーであれば、
担当人員を配属し、週1回の会議、週4日の地方行脚を行うより、
小売業出身者の営業にアウトソーシングした方が人的経営資源を集中し、
より効率的な経営を行える可能性があります。

つまり、ミステリーショッパーの上場の方が話題性はありますが、
私は食品・消費財メーカー向けの営業アウトソーシングが、
成長余地が多分にあるのではと考えます。

メーカーの営業の方にとっては、
戦々恐々とする話だと思いますが。


以上、長文にお付き合い頂き、有難うございます。

キャリアコンサルタント 金子 玄


ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話
ビジネスモデルを知る 第3回 アークランドサービス スタジオアリス

第1回、第2回は、facebookで掲載しています。
キャリアコンサルタント金子 玄facebookページ






2012年9月19日水曜日

垂直統合と水平分業、どちらが良いビジネスモデル?【ブログ】

こんにちは。
名古屋のキャリアコンサルタントの金子 玄です。


さて、今日のテーマは、
「垂直統合と水平分業、どちらが良いビジネスモデルか?」についてです。

元ネタは、コロワイドのレインズ買収記事から考えてみました。
「牛角」買収のコロワイド社長に真意を直撃――「外食の“ユニクロ”を目指す」

コロワイドの買収の意図


記事では、コロワイドの買収の意図としては、
外食産業もユニクロに代表される製造小売業のように、
生産〜加工・提供までを垂直統合で展開していく必要性があり、
そのため、そのシナジーをより発揮するためにも、
外食産業時代は利益が取れているレインズを買収したという
社長のインタビューが記載されています。

垂直統合型企業、水平分業型企業


垂直等行型と言えば、
小売・流通業で言えば、上記で出てきたユニクロを運営するファーストリティリングや
セブン&iホールディングスが有名で、
外食チェーンでは、最近で言えば、最近上場を果たした
「塚田牧場」等を展開するエーピーカンパニーがすぐ頭に出てきたのですが、

他方、昨今正念場を迎えている家電メーカーは、
もともとは垂直統合型がお家芸でしたが、
OEMメーカーの成長に伴い、そのビジネスモデルが崩れ、
業界としては水平分業型のビジネスモデルへ変化しています。



この違いは、何なのか?

両ビジネスモデルとも中身が変化してきている



それについて今日は考えていきたいと思います。
下記は長文になるので、ここまでに興味が持てなかった方は、
ご離脱くださいね。
僕の独断と偏見による自己満足的なブログになっていますので(+o+)

そもそも、垂直統合、水平分業とは、
どういう意味でしょうか?
Yahoo!辞書によると、

垂直統合とは・・・
企業が商品の開発・生産・販売を自社で一手に行うこと。コスト管理の徹底、技術漏洩の防止、業務範囲の拡張などの利点がある。

水平分業とは・・・
企業が製品の開発・製造の各段階で外部に発注して製品化すること。効率化、柔軟化に利点がある。

なるほど・・・。


垂直統合で言えば、
外食・小売産業はまさに「コスト管理の徹底」という側面が強いかと思います。
ただ、辞書と異なる点で言えば、「技術漏洩の防止」というよりも、
消費者・ユーザーの【安全・安心】の確保と為の、「情報のオープン化・見える化」
という意図もあると考えます。

水平分業で言えば、
家電産業は、【選択と集中】をまさに迫られていますので、
その点において、「効率化」という側面が強いと考えます。
他方、OEMメーカーの成長に伴い、
製造コストのダウンつまり「コスト管理の徹底」の側面もあると考えます。

すこし話が変わってくるかもしれませんが、
辞書と意味が異なるという点でいえば、
時代の変化と共に、垂直統合・水平分業のもたらす成果が
変わってきていると言えるのかもしれませんね。



今後はまた逆に移行していく


そのためいつかは、
外食・小売産業はいずれ水平分業になるでしょうし、
家電メーカーは後に垂直統合に変化していくと考えます。

例えば、生鮮系外食・小売で言えば、農家の法人化により、
各企業の要望に合わせた作物を大量に生産する農家が出てくれば、
その農家が各外食・小売産業の一括生産を担い、
ロレーサビりリティや生産現場のオープン化を進めれば、
水平分業化が進む一助になるでしょう。

また、家電メーカーで言えば、
家電とは言えないかもしれませんが、
例えば、先日、日経新聞で取り上げられていた
テスラ・モーターズの電気自動車の生産の話は、
ベテランエンジニアを集めたり、設備投資は極力コストを抑えるなど、
日系家電メーカーの進め方と正反対ですが、この取り組みは
垂直統合の新たな形になる可能性があるかなと考えます。

と考えると、垂直統合ビジネスモデルにしても、
水平分業ビジネスモデルは時代の変化に伴い、
交互に形を少しずつ変えながら、移りゆくもののため、
どちらが良いという訳ではなく、
2つに見えて実は共に共存しているものだなという考えに至りました。

長文を最後までご覧いただき、有難うございました。


キャリアコンサルタント 金子 玄








2012年9月11日火曜日

国家資格試験の合格年齢と就職率は反比例している【ブログ】

こんにちは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。

今日は地元中日新聞の記事から。


【社会】公認会計士 遠い資格 合格しても実務経験が…

公認会計士試験に合格しても、就職できない現実


内容は、公認会計士の有資格者が、
1000人の合格→2、3000人に増やしたこともあり、
公認会計士となっても、受け入れ窓口として機能してきた監査法人が、
吸収しきれず、就職に就けない現象が起きているという内容です。


この話は以前から言われており、
私も過去に公認会計士の試験合格したものの、
就職先が決まららなかった方の転職支援を
お手伝いした経験があります。

職が見つからない人は09年で100人強でしたが、
12年には1000人近くになっているそうです。

民間企業では本当に引く手あまたなのか?


この話でよく言われるのは、
民間企業への就職を促すとか、
受け皿になっているという話です。

実際、優秀な人材であれば、採用したいという企業も多数あるので、
民間企業に就職し、資格取得し、キャリアを積んでいる方も多く見えます。


記事では、就業の経験が、
資格取得に必要となる実務経験の2年に該当するかどうかが、
ということが論点になっていますが、

それよりも民間企業の受け入れについて、
もっと受け入れ段階で報じられない実態があります。

それは・・・

何歳で試験合格をしているかということです。

試験合格年齢と就職率は反比例する

試験合格しても、年齢が高ければ、
民間企業は就業確率はどんどん下がってきます。

大手企業であれば、より顕著です。
理由はこうです。

民間企業で言えば、
同年代の社員のキャリアと比較してという課題が出てきます。
例えば、30歳で試験合格した方が、面接にくれば、
比較対象となるのは、22歳で大学を卒業した入社8年目の社員です。

入社8年目となれば、中核社員として、引っ張っていく立場にいる方、
場合によっては管理職の立場にいる方も多くいらっしゃいます。

そこに例えば、社員規定として、年齢給があるとすれば、
キャリアを積んだ人材に支給されるはず年齢給が、
実態と乖離してしまいます。

また今後のキャリアアップという観点においても、
例えば、社歴10年を目処に管理職への登用を
検討するということであれば、
管理職になれるのは、40歳となってしまいます。

そういった点から採用を敬遠されるケースも往々にしてあります。


そうです、読んでいただいてわかるように、
組織化されている会社ほど
受け入れが難しいのが実情です。

この事実が職が見つからないが
増加の一途をたどっている主因だと考えてます。

資格があれば安心の時代ではない


弁護士資格もそうですが、
資格があれば、安泰という時代ではありません。

資格を活かして、どうビジネスパーソンになっていくか。
今後はこの視点を持った上で、受験勉強をしていく必要があります。

キャリアコンサルタント 金子 玄












2012年9月10日月曜日

小売業の雇用の未来?【ブログ】


こんにちは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今日は、「イトーヨーカ堂の社員半数削減」の記事について。

報道されているニュース

社員数は半減、パート社員に置き換え

イトーヨーカ堂は正社員8600人の内、約半数の4000人を削減するようです。
その分パート社員の比率を75%前後から90%に引き上げるとのこと。
それによりパート社員は従来より2000人多い40000人となるものの、
人件費は7%抑えることができるようです。

非常に興味深い記事です。

従来の正社員の仕事と位置づけていた仕事は、
正社員でなくても任せられる仕事なので、
パート社員に切り替えますと言っている訳です。

つまり、その仕事しか出来ない人材は、
うちには正社員としてはいらないのだと。

これは小売業に限らずの話ですが、
年々仕事の高度化が求められている中で、
成長できない人材は削減の対象にしていくという
ことを示しています。

前職では、降格、昇格は当たり前の環境ではあったので、
ある種当然の判断かなと個人的には思います。
(降格しても再度上がるチャンスもある会社でした。)


削減対象社員を活用する


これが一番グループシナジーを発揮している施策だと思いました。

報道の詳細が異なる部分があるので、
確定情報ではありませんが、
削減対象社員はリストラは行わず、
セブンイレブンやそごう等のグループ百貨店へ異動させるそうです。

そのうち、セブンイレブンのフランチャイズ加盟店の店長に異動
させるという言葉が多数の記事で掲載されていました。

リストラは行わず、社内異動と言われいているので、
聞こえは良いですが、
今回のFC加盟店の店長への異動というのは、
オーナーへの転職をさせることを促しています。

言い換えれば、
リストラだけど、グループ内での働き方のを提供しますとも言えます。



セブンイレブンは、今期1350店の出店を掲げています。
実際、私の元同僚も多数新規出店部隊
いわゆる店舗開発の人員として異動しています。
店舗開発の人員だけで、数百人いると思いますので、
小売業最大数ではないかと思います。

また、タイミング良くというか、狙ってだと思いますが、
四国出店も発表されました。

多数店舗を出すということは、
FC展開の宿命である、その分オーナーを増やすということを意味します。
しかし、このオーナーの担い手が不足しているというのも事実で、
現状ではオーナーの複数出店、企業オーナーの推進を行なっています。

しかし、それでも不足ということで、次の一手が、
今回のオーナー職への異動だと考えます。

総論賛成、各論反対。明日は我が身。


グループ内での人材活用、新たな雇用創出という点で考えれば、
成功すれば、他大手も追随する可能性がある新しい取組みと考えます。

一方、当事者としては、
気が気でない話でしょう。
自分の雇用はどうなるのか?
転籍なので、給料がダウンする場合もあるでしょう。
下げたくなければより稼げる可能性がある
オーナーをやりませんか?という話になりかねません。

ただ、パート社員の方にとってはチャンスです。

そして、同グループ社員からすれば、
明日は我が身と捉えているのではないでしょうか?
仮に選択と集中の一環で、
コンビニ事業に集約するという話になれば、
今回のような異動がないとも言い切れません。

最近、僕が以前から言っている
「大手だから、正社員だから安心と言っている時代ではない」
ということを言われる方も増えてきましたが、
まさにその通りだなという記事でした。

キャリアコンサルタント 金子 玄






2012年9月7日金曜日

ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話【ブログ】

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子玄です。

さて、今日はSkype等を活用し行われるオンライン英会話について、
考えていきたいと思います。

元ネタ
驚きの安さ!「スカイプ英会話」が急成長


オンライン英会話の市場

以下、引用です。
最大手のレアジョブ社(会員数10万人)が2007年に始めて以来、オンライン英会話会社は急増。いまや100社を超える。英語学習市場は約3000億円。オンライン英会話は約50億円とまだ全体の1.6%だが、市場全体が頭打ちの状況下で前年比30%以上の伸びを示し、今後1000億円市場になると予測されている。



優位性1 価格の安さ


ポイントはなんといっても、安さにあります。
オンライン英会話の費用は月額およそ5000~1万円と、
通学型学校なら1時間分の個人レッスン料程度だそうです。


優位性2 時間帯


これもオンラインサービスならではだと思うのですが、
受講時間の融通がきくことです。

この2つを実現しているのは、
海外人材の活用です。

これを可能にしたのがフィリピン人教師の存在だそうです。
フィリピンと日本の賃金格差を利用し低価格を実現しているようです。


技術サービスがもたらす価値

通信インフラの向上とSkypeのようなサービスの登場によって、
既存の駅前留学に代表される来店型英会話のシェアを奪っている訳ですが、

この技術サービスにおいて、
「時間」の価値と、「価格」の価値をもたらします。

特に注目したいのは、「時間」価値で、
この時間には、英会話の拘束時間では、
会場へ向かう「移動時間」という時間の短縮のみならず、
「スキマ時間」のような時間の有効活用という点で貢献している点が
時間の有効化を推進している時代背景にマッチしていると考えます。


対面化無形サービスは横展開されるでしょう

対面型無形サービスでは、
今後こういった形でのサービスは主流化するかは別として、
多様化するサービスの1つとして定番化していきそうですね。

キャリアコンサルタント 金子玄