こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。
今日はシリーズ化している
「ビジネスモデルを知る」の第1回を再編集しました。
以前、facebookでアップした記事です。(2012/06/25付け)
ビジネスモデルを理解するということ
日本型ビジネスモデルの崩壊の記事。
構造の変化に取り組まず、時代の変化、競合の変化に対応できなかった
日本メーカーの現状を伝えた記事でした。
内容は言われ尽くされているものですが、
最近、我々のような若手でも現場レベルで
もっと各企業のビジネスモデルを理解する必要があるのではと考えます。
理由としては、多くのビジネスモデル特に国内マーケットにおいて、
顧客を囲い込むビジネスモデルが多くなっており、
囲い込む為の複数の伏線が敷かれているものが多く
複雑化しているように感じます。
そういった中で、伏線の1つを担う機会が多い我々としても、
それがどういった伏線なのか、
これがどう影響を及ぼすか等を理解しなければ、
難しい時代になってきていると考えるからです。
そこで、手始めとして、まずは色々なビジネスモデルに
興味持つべきでは?と考え、
不定期で各社のビジネスモデルを取り上げて行きたいと思います。
「誰とでも定額」は無料通話なので、どこで儲けているのか?
第1回はウィルコムの記事です。
「誰ととでも定額」はどう儲けているのでしょうか?
参考記事↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120624-00010000-president-bus_all
この記事を読んで、最初の印象としては、
初めからビジネスモデルが確立されていた訳ではなく、
改善のプロセスを踏んだで、
現在の形に至ったということです。
ローマは1日にして成らずだなと思いました。
また、伏線が色々あったなと。例えば、
1、無料通話→いろんな人に教える→番号を変えにくくさせるという仕組みを通じて、
スイッチングコスト(顧客がサービスを切り替える難易度)を高めている
2、会社更生法をきっけかにソフトバンクグループ参加に入ったことで、
回線を切り替え、回線使用料を値下げる。
3、元々データ通信用のネットワーク構築をしていたので、
無料通話で多数使われても影響が少ない。
4、無料を謳っているが、10分以上の会話は有料となり、長電話をする、
せざる終えない顧客を抱えている。
など、いくつも網を作り、差別化領域を作っています。
成熟した業界を狙っていくには、
よくターゲットを絞ることが言われますが、
ウィルコムは最初は恋人をターゲットにしたものの、
その狙いは崩れており、
ターゲットを絞るというより、優位性を明確に打ち出し、
他の工夫で収益を上げるという形だと見受けました。
自社の元々のサービスインフラや会社更生法など、
様々な契機をチャンスに変えている点は上手いなと感じました。
キャリアコンサルタント 金子 玄
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