2012年9月11日火曜日

国家資格試験の合格年齢と就職率は反比例している【ブログ】

こんにちは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。

今日は地元中日新聞の記事から。


【社会】公認会計士 遠い資格 合格しても実務経験が…

公認会計士試験に合格しても、就職できない現実


内容は、公認会計士の有資格者が、
1000人の合格→2、3000人に増やしたこともあり、
公認会計士となっても、受け入れ窓口として機能してきた監査法人が、
吸収しきれず、就職に就けない現象が起きているという内容です。


この話は以前から言われており、
私も過去に公認会計士の試験合格したものの、
就職先が決まららなかった方の転職支援を
お手伝いした経験があります。

職が見つからない人は09年で100人強でしたが、
12年には1000人近くになっているそうです。

民間企業では本当に引く手あまたなのか?


この話でよく言われるのは、
民間企業への就職を促すとか、
受け皿になっているという話です。

実際、優秀な人材であれば、採用したいという企業も多数あるので、
民間企業に就職し、資格取得し、キャリアを積んでいる方も多く見えます。


記事では、就業の経験が、
資格取得に必要となる実務経験の2年に該当するかどうかが、
ということが論点になっていますが、

それよりも民間企業の受け入れについて、
もっと受け入れ段階で報じられない実態があります。

それは・・・

何歳で試験合格をしているかということです。

試験合格年齢と就職率は反比例する

試験合格しても、年齢が高ければ、
民間企業は就業確率はどんどん下がってきます。

大手企業であれば、より顕著です。
理由はこうです。

民間企業で言えば、
同年代の社員のキャリアと比較してという課題が出てきます。
例えば、30歳で試験合格した方が、面接にくれば、
比較対象となるのは、22歳で大学を卒業した入社8年目の社員です。

入社8年目となれば、中核社員として、引っ張っていく立場にいる方、
場合によっては管理職の立場にいる方も多くいらっしゃいます。

そこに例えば、社員規定として、年齢給があるとすれば、
キャリアを積んだ人材に支給されるはず年齢給が、
実態と乖離してしまいます。

また今後のキャリアアップという観点においても、
例えば、社歴10年を目処に管理職への登用を
検討するということであれば、
管理職になれるのは、40歳となってしまいます。

そういった点から採用を敬遠されるケースも往々にしてあります。


そうです、読んでいただいてわかるように、
組織化されている会社ほど
受け入れが難しいのが実情です。

この事実が職が見つからないが
増加の一途をたどっている主因だと考えてます。

資格があれば安心の時代ではない


弁護士資格もそうですが、
資格があれば、安泰という時代ではありません。

資格を活かして、どうビジネスパーソンになっていくか。
今後はこの視点を持った上で、受験勉強をしていく必要があります。

キャリアコンサルタント 金子 玄












0 件のコメント:

コメントを投稿