2012年10月30日火曜日

明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 後編


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今回は月曜日の話題の続き、重い話です。
前回のプログはこちら。
明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 前編

前回、工場が閉鎖になった場合に、選択肢として4パターンあるということを書きました。


1、会社の異動を受け入れ、異動する方

2、転居ができないので、退職される方

3、割増退職金を貰い、退職される方

4、雇用の継続ができず、退職される方

今回は後編ですので、3から書いていきます。

3、割増退職金を貰い、退職される方


これは2の転居できないので、
退職される方とニアリーイコールですし
また、場合によっては、両方該当するという方もいらっしゃるとも思います。
しかし、ここでは、退職の起源が何に起因しているかという点で分けました。

退職金を貰うことを優先する場合、
大きく別けて4つに分類されると考えます。

3-①新しいことにチャレンジする(独立や開業など)為に退職される方
3ー②会社の将来性を不安じて、退職される方
3-③退職勧奨を受ける前に自発的に手を挙げ、退職される方
3-④今まで頑張って働いてきたので、退職金も出ることだし、小休止も必要と考え、退職される方



3-①新しいことにチャレンジする(独立や開業など)為に退職される方


当人:すべきことが明確なので、基本的に迷いはないはずです。

恐らく、今回のチャレンジに向けて、今までの下調べをしているはずですので、
後は進むのみとなります。後は突き抜けるのみです。

家族:相当な覚悟を持って決断されているはずですので、
後は一緒に頑張るというスタンスを持てるかがポイントになります。
チャレンジする業態にもよりますが、
勝手にやればというスタンスでは、正直難しいかなと考えます。

家族の方も覚悟を決められるかというのが、一番の成功のポイントです。
もし、覚悟が持てないのであれば、その旨はきちんと相手に伝えるようにしましょう。

3ー②会社の将来性を不安じて、退職される方

当人:現職の将来性に見切りを付けて、退職される方は多いです。

その時の心境としては、他はそんなことはないだろうとか、うちほど酷くないだろうという
「他人の芝が青く見えている」可能性はないか、
今一度確認する必要があります。
正直申し上げて、「他人の芝は青くありません」むしろ、どこも「赤い」です。
少し厳しい言い方になりますが、厳しい環境であることを前提に
どこで闘っていくことが賢明かという客観的な判断が必要です。

家族:将来の不安は同調しやすいですが、
思い留まるアドバイスをすることも時には必要です。
残った方が結果良いという場合もあるからです。
ご家族としては、助言しにくいとは思いますが、
もし、退職理由が「将来性がないから」とか、
「ほかの会社なら大丈夫と思うよ」という言葉しか出ていないようであれば、
一言声をかけてあげましょう。

3ー③退職勧奨を受ける前に自発的に手を挙げ、退職される方

当人:非常に難しい決断だとは思いますが、裏を返せば、

その決断が早かった分、次の方向性を決めることに時間を費やせます。
これは前をむいている分、決断できない方と比較して大きくアドバンテージがあると
私は考えます。
それを踏まえて、次どうするかという判断がポイントになります。

家族:3-②と3ー③の判断が難しいところですが、
伴侶の方の出方で察してあげましょう。
2、転居出来ない場合でも書きましたが、
金銭面等の不安も含め、伝えたい気持ちは理解できますが、
一番辛いのは誰かということを今一度考え、
今後どうしていくかを一緒に考えましょう。

3-④今まで頑張って働いてきたので、退職金も出ることだし、小休止も必要と考え、退職される方

転職で一番のマイナスポイントとなるのは、就業ブランク(離職期間)です。
なぜなら、一番言い訳ができない、変えることができない事実だからです。
しかも、ブランクの後に転職活動となると、さらにブランク期間が拡がります。

今まで頑張ってきたことは事実ですが、
多くの方は今も頑張っています。
とすれば、ブランクを空けることはマイナスしかありません。


当人:早期の転職活動をオススメします。


まずは行動を起こすことが大切です。
WEBでの情報収集だけでは、前には進みません。
まずは企業応募や紹介会社への面談等具体的なアクションを起こしましょう。

家族:何もしないで大丈夫なのか?と煽りましょう。
煙たがれると思いますが、それでも煽りましょう。
行動させることが本当に大切です。
今まで頑張ってきてくれたし、
という労をねぎらうのは言葉で十分ですから。

4、雇用の継続ができず、退職される方

当人:色々と思うところはあると思います。

しかし、立ち止まっていては次には進めません。

早く次を向ける(前を向ける)かが今後の明暗を分けます。

しかし、先に進んでも、進路が狭ければ、行き詰まってしまうこともあります。
ですので、応募先は広く見て、選択肢は幅を拡げることが大切です。


家族:3ー③と近しいところがありますが、
伴侶の方の出方で察してあげましょう。
そして、今後どうしていくかを一緒向き合い、考えましょう。




まとめ:転職できる人は、前をむける人・覚悟が持てる人


今回4ケース、8パターンに別けて、
私がこの仕事を通じて感じたポイントを記載しました。

次の道に早く進めた人の共通していたことは、
いちはやく現実を受け入れて、前をむけたかどうかだと思っています。
言い換えれば、早く覚悟が決まった方とも言えます。

これは転職できる方の共通項ですが、
覚悟を決めた方は転職できます。
裏を返せば、覚悟が決まらない方はいつまで経っても転職先は決まりません。

なぜなら、覚悟が決まっていないと、
面接での回答も曖昧になりますし、
内定が出ても、受理するか、辞退するかの決断ができないからです。

個別事情は皆さんそれぞれお持ちですが、
それをどう受け入れ、どう乗り越えるか。

そういう意味では転職は自身を成長させてくれるものとも言えます。

2回にわたりお送りした
「明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース)」シリーズ。
いかがでしたでしょうか?

有事の時に少しでもお役に立てば幸いです。


キャリアコンサルタント 金子 玄





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