2012年10月12日金曜日

ウソのようなホントを見抜く①〜ネットで価格比較されるのに売上が増える〜

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

さて、今日から<ビジネスモデルを知る>シリーズに次ぐ、
新シリーズをはじめます。

(本音はネタがないので、複数企画を立てながら、
自分の海馬を拡げて、ネタを作っていこうという魂胆です。
なので、このシリーズの次回エントリー目処は立っておりません。
予め、ご了承ください。m(_ _)m


企画名:ウソのようなホントを見抜く

要は常識や固定観念に囚われず、
お客様が本当に求めていることをしっかり見極めよう
表皮ではなく、中身をしっかり見極める目を持ちましょうという企画です。

私自身、固定観念に固執するケースも多いので、
この企画を通じて、柔軟な姿勢を身に付けたいという気持ちもあります。

さて、第①回は、2012/10/12に日本経済新聞の[消費]欄に掲載されていた

店で堂々、ネットと価格比較 ヨドバシカメラが全店で導入の記事です。

※会員限定記事ですので、記事が閲覧できない場合はご容赦ください。

記事の内容は、
ヨドバシカメラが価格比較サイトのアプリを導入し、
それが販売にプラスに作用しているというものです。

以下記事の引用です。
家電量販店のヨドバシカメラが9日に全店導入した新サービスが話題になっている。商品と併せて表示したバーコードに専用アプリをダウンロードしたスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)をかざすと、ライバル企業のネット通販や価格比較サイトで同一商品の売価を確認できる。店頭とネット上の価格を比べた来店客が店員と値引き交渉しやすくなり、売り場で試してみる消費者が目立つ。


ふつう、ネットで比較されたら購買する層は減るでしょう

と僕は思いました。
実際、日経新聞をはじめとした様々な記事でも、
実物を店舗で確認し、
購入はネットで価格の安いサイトから購入する人が
増えているという記事を複数見ました。

実際、私もそういう購買行動をしています。


それをウインドウショッピングのような使われ方をされている量販店が自らそれを推奨する。
常識的に考えれば、量販店の発想としては、

価格重視で選ぶお客様はしょうがない。
直接コミュニケーションでの販売を重視していただけるお客様、
ネット等に疎い、実店舗の比較に注力するお客様を
大切にするお客様に注力していこう。

と選択肢があってもおかしくありません。

しかし、その逆の選択肢をヨドバシカメラは選択しています。

比較されるのであれば、堂々と。逆に顧客心理を掴む。

ヨドバシカメラはこのアプリの導入により、2つの優位性を手に入れました。

1、直接コミュニケーションの優位性

アプリをベースにお客様と会話・対話の機会を作り、
お客様の価格要望をヒアリングし、
その場でクロージングを行うことで、ネットへのお客様流出を防いでいます。
これは直接コミュニケーションを取れるからこそです。

2、心理面での優位性

お客様の視点でいえば、スマホでこそこそ確認する。そんな方多いと思います。
言い換えれば、後ろめたさに近いものがある方もいます。
私は小心者なので、そのクチです。

しかし、オープンにすることで、
お客様も堂々と交渉ができ
(そういう場をアプリを提供することで、意図的に提供し)、
せっかくそこまで安くしてくれるのであれば、
ここで買いましょうという心理を生み出してくれています。

この2つの優位性を生み出したアプリは
まさにホントのようなウソを見抜いたコンテンツだと考えます。

課題:結局は消耗戦

なので、販売数・売上アップには繋がっている戦術と言えます。

しかし、他方結局は安売りなので、利益率の低下に繋がり、
結局は体力勝負の消耗戦が、量販店VS量販店から
量販店VSネット販売店と敵を増やす戦いになってしまっています。

となると最終的には資金力・規模が大きい企業が勝者となるので
(下手すれば、勝ち残っても疲弊して勝者になれない)、

労多くて、見入りなしという状況にもなりかねません。
この点は言われて久しいですが、引き続きの課題と言えますね。



キャリアコンサルタント 金子 玄



■ビジネスモデルを知る シリーズ

ビジネスモデルを知る 第6回 リブセンス
ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場 
ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話
ビジネスモデルを知る 第3回 アークランドサービス スタジオアリス
ビジネスモデルを知る 第1回 ウィルコム

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