2012年10月29日月曜日

明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 前編

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今日は月曜日ですが、重い話です。
ご容赦ください。

今日は、ソニー美濃加茂の工場閉鎖の記事から、
家族(特に伴侶の方)も終身雇用ではなくなる場合も
常に想定しておきましょうという記事です。

そのため、
就業者だけではなく、その伴侶(特に専業主婦の方など)にも
読んでいただきたいという視点で書いています。



ある日突然、工場の閉鎖を言われたら、

あなたはどうしますか?

参考記事です。

ソニー撤退、2千人超す雇用は 岐阜・美濃加茂



下記は引用です。
ソニーは19日、一眼カメラの交換レンズや携帯電話を作る美濃加茂工場(岐阜県美濃加茂市)を来年3月末で閉鎖すると発表した。正社員770人は他の工場に転勤させ、一部は早期希望退職制度で退職する。非正規社員1920人は契約を更新せず、3月までに全員が辞めるという。

自分のブログでも
TIBC解散の記事大手・資本系勤め≠安定が今の潮流を取り上げましたが、
大手メーカーの工場撤退はもう珍しいことではなくなってきました。

本当に対岸の火事の話ではありません。
メーカーが話題の中心ですが、
メーカーだけの話では済まされない状況です。

こういう環境下の場合、
当人・家族にはどのような負荷がかかるでしょうか?
想定できる問題はなんでしょうか?
今日はケース別にそれぞれの置かれる環境について、
書いていきたいと思います。

長文になるので、2回シリーズで投稿します。


それぞれの道

私は大きく分けて4パターンに分類されるかなと考えます。

1、会社の異動を受け入れ、異動する方

2、転居ができないので、退職される方

3、割増退職金を貰い、退職される方

4、雇用の継続ができず、退職される方

が挙げられます。

1、会社の異動を受け入れ、異動する方

この方々の場合、
1-①異動を受け入れる方 
1-②異動届けを出しているが、転職活動もする方

がいらっしゃいます。

1-①異動を受け入れる方

当人:すべきことが明確なので、色々大変ではあるものの、
やるべきことは明確になっているはずです。
大変なのは、異動後で、新しい仕事にチャレンジするケースが多く、
本人負荷がかかります。

また、キャリアアップも望みにくいケースも多く
モチベーション維持も大変です。
この点を事前に把握しておくことは必要です。

家族:転居の有無や、単身赴任か家族での転居によって、
大きく変わります。
転居を家族でするとなれば、お子様もいれば、そのコミュニティ形成も含めて、
様々な関係性の再構築に時間はかかりますので、
家族それぞれが、別々の負荷がかかります。
そのため、お互いが大変が環境にあることを理解することが必要です。


1-②異動届けを出しているが、転職活動もする方


当人:異動も視野に入れての転職活動になりますので、
実質的な転職活動は困難になります。
ですので、
異動先が決定するまでに転職するか否かの判断をするのが賢明です。

異動先決定後は、文字通り二足のわらじを履くなり、
慣れるまで面接のための休みも獲得しづらく、選考がなかなか進みません。
間違ってもズルズルと引っ張ることは、お気持ちは理解できますが、
双方に良い結果が出ません。
残るか、移籍するかを決断しましょう。

家族:次が確定しないため、精神的負荷がかかります。
人間先が明確でないことほどその心理負荷は大きいですので、
最悪の事態も備えておくことが必要になります。
他方、当人も心理的にも肉体的にも負荷はかかりますので、
お互いのコミュニケーションは密に取っておくことをオススメします。

2、転居ができないので、退職される方

家持ち、ご親族の介護、子どもの進学等々理由は様々ですが、
転居ができない方は多いです。

特にその地域でずっと就業されている方、
その地域で育ってきた方は、2に該当する方が多いでしょう。
2に該当する方で、転職することが前提になります。

この場合、地元企業への転職をされる方が多いと思います。

この時、特に大手企業に勤務されている方は、
大幅な年収をダウンを覚悟しなければいけません。
年収の100万、200万円、場合によっては半分ダウンということも
普通にあります。

となった場合に、気をつけるべきポイントです。

当人:年収へのこだわりも当然理解できますが、
現実を受け入れて、早く就業することが必要不可欠です
離職期間が長くなれば長くなるほど、再就職は難しくなります。
また、面接で年収面を言っていては、決まるものも決まりません。
どうしても年収維持を目指すなら、生命保険の営業や不動産・住宅営業などの
インセンティブ度合いの強い仕事へのチャレンジをオススメします。

また、就業後は過去の成功体験は一切捨てましょう。
前職は「ああだった」「こうだった」はいいっこなしです。
ガムシャラに働き、勝ち残りを目指しましょう。

家族:住宅ローン、教育費等生活をどうするか?
一体どう生活していくの?というお気持ちは十分理解できます。
しかし、現実は受け入れなければいけないですし、
何より伴侶の方も非常に苦しんでいます。
この点は理解しましょう。
その上で、今後どうすべきかをしっかり考えることに時間を費やすべきです。
まず前を向くことからはじめましょう。

小まとめ:この記事を書いている理由

自分で書いていても辛くなる記事ですが、現実は受け入れなければいけません。

今まで多くの転職者を見てきました。
その中で実感値として違いがあるのは、
前をむいている人と、なかなか前をむけない人の
次の就業先の決定スピードです。

また、時間をかけたからと言って、
よい求人に恵まれ、満足な転職が出来た(年収が下がらないを良いとした場合)方は
そういません。

そういった場面を多く見てきた私は、
この差は2つの要因で生まれると考えています。

1つは覚悟の有無です。
転職は「決めること」です。

2つ目は、事前に世の中を知っているかどうか
(今回で言えば、転職相場観)です。

そうは行っても2つ目は、勝手に醸成されるものかと言えばそうではなく、
就業環境や職種によって、大きく異なると考えています。
これは個人の責任とは言い切れないと私は考えています。

そのため、この2つ目を補完することに少しでも
役に経てばと考え、情報を発信しています。

残り2パターンは
次回後編で書いていきます。

キャリアコンサルタント 金子 玄



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