2012年11月21日水曜日

自己啓発とキャリアアップの決定的な違い

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。

今日は自己啓発とビジネスにおけるキャリアアップの違いについて、
書いていきます。

事前に今回の記事の定義について、先に述べておきます。

自己啓発・・・自らの意思によって能力開発、スキル習得図る取り組みのこと
        (プライベートの活動を指します)
キャリアアップ・・・より高い能力を身につけること。経歴を高めること。
           (ビジネスシーンでの活動を指します)

ビジネス・・・ここではBtoBビジネスを指します。BtoCビジネスを指していません。


自己啓発とキャリアアップの決定的な違い

書こうと思った背景としては、
自己啓発等で朝活が流行ったり、読書会が流行ったり、
ランチミーティングが流行ったりしている記事を目にする機会が増え、

そこに書かれている背景としては、
会社の先行きがわからないので、自分の価値を高めるためにとか、
視野を拡げるためにというのが書いてあります。

こういった努力は素晴らしいと思うし、
物事を主体的に、積極的に進められる方であるというのは読み取れます。

ただ、あくまでこれは自己啓発なので、
キャリアアップには、全く役に立たないものだと私は考えます。

理由は、
自己啓発は自己視点に立った行動であり、
ビジネス視界が抜け落ちているから行動だからです。

どういうことかというと、
自己啓発はその名の通り、自分を高める手段の1つでしかありません。
つまり、1人称なので、そこに他者は介在しません。

しかし、社内の地位向上や転職のキャリアアップは
ビジネスの中で結果を残し、実績が認められて成り立つものです。
そこには多かれ少なかれ、他者を巻き込みます。
そして、なによりビジネスの変化に対応する為、
変化に併せ、自分も変え、成長していかなければいけなりません。
そして、その変化に求められるスピードは年々早まっています。

つまり、1人称で実施している自己啓発は
座学みたいなもので、知識としては身についても、
実践の経験値は身につきません。
まして、ビジネスシーンで求められるものは、変化が早いものなので、
知識が陳腐化してしまい、結果変化への対応ができないと考えます。

その点において、自己啓発
社内の地位向上や転職におけるキャリアアップには全く役に立ちません。

言い換えると、
テクニックを学ぶのが自己啓発、
考え方を学ぶのがキャリアアップだと捉えています。

個人視界ではなく、ビジネス視界に併せて
変化・成長しているかという点が
自己啓発とキャリアアップの決定的な違いです。




企業の面接や我々との面談でも、
本の読書数や行動の量をアピールする方もいらっしゃいますが、
その意図として、吸収意欲や積極性、行動力をアピールしているのであれば
良いですが、知識があるから、出来るんだ的なアピールをしているなら、
はっきり申し上げて、お門違いです。

むしろ、中途ではマイナスアピールになります。
理由は中途では、即戦力採用ですので、仕事で培った経験が重要ですが、
上記アピールはポテンシャルアピールです。
これは、新卒採用で伝えるべきものです。
新卒ブロクは前回でも触れています

ビジネスマンとして、最低限の知識レベルとしてやあって当然という認識になるので、
あえてアピールすべきことではありません。
言ってしまえば、そういったアピールをしてしまう方ほど、
ビジネス視点が抜け落ちているという話です。

自己啓発はどこで活きるか?

では、自己啓発は何で活きるのでしょうか?



僕は人間力形成においてだと思っています。

1人称ですので、自身の人間力向上・自己成長には
間違いなく役に立つものでしょう。
ただ、いずれにしても面接等でアピールするものではないです。

また、自己啓発に積極的なの方は、同じく意欲的な方との交流も盛んですので、
そういった交流の中から、そのグループ内でのお仕事の依頼があったり、
転職のお誘いがあったり、一緒に起業という話はあると思いますが、
これは私の定義しているビジネスとは異なります。

自己啓発とキャリアアップは紙一重

こう辛辣に言い切っていますが、
とはいえ、自己啓発とキャリアアップはリンクしてくることもあるのも事実です。

世の中の潮流では、小さいコミュニティの知恵の総和で
ビジネスを作っていく時代になり始めていますし、

昔は自己啓発よりだったTOEICが、今や昇格条件に組み込まれています。

その点では紙一重なものだと思っています。

ただ、自己啓発を進めている方と意見交換すると、
マインド的な部分が大きく、ビジネス視界が低いと感じる方がいらっしゃるのも事実です。

その点で申し上げると、キャリアコンサルタントとしては、
自分の力で生き残る実力を身に付けたいという方は、
自己啓発ではなく、キャリアアップを身につけることをオススメします。


お読みいただき、有難うございます。

キャリアコンサルタント 金子 玄




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2012年11月20日火曜日

5歳の子を持つキャリアコンサルタントが考える、自分の子が将来就活で内定を取る方法


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。
更新が滞っており、申し訳ございません。

最近、思考が止まっており、ネタが創造できませんでした。
継続的な思考脳、自身の課題です。

今日は同じくらいのお子さん(ウチは5歳、2歳)がいる方に
読んでいただきたいエントリーです。

親のシューカツが流行っている


さて、今日のテーマは「親参加型のシューカツどうよ?」です。
最近、親向けのシューカツセミナーの案内をよく見ます。


「うちの子は就職できるの?」 大学で「親の就活説明会」にぎわう



転職という切り口でビジネスを見ているものとして、
親がそこまですべき?と正直思ってしまいます。
他方、就職活動は2極化しているだけで、
内定を獲得できる学生は多数内定獲得が出来ています。
つまり、学生全員が困っている訳ではありません。

そもそも就活は、究極のポテンシャル採用なので、
(最近はプログラマーなどで、経験値を見る募集もありますが)
テクニックでなんとかなるものなのではなく、
ポテンシャルが内定の獲得有無に繋がるものです。

つまり、人格形成が出来上がった時点で、
右往左往しても仕方なく、それ以前から子供を教育していく必要性があります。

言い換えれば、急にドバタバしてもどうにもならない話なので、
親がセミナーに参加すれば、内定が取れるというものでもありません。

その点就活セミナーが流行っている現状を考えると表層的で残念でなりません。


親として決めていること、

「決められる」子供にする

それを踏まえてという訳ではありませんが、
親として決めていることがあります。


それは、
「決められる」子供に育てるということです。
言い換えると、「決断できる子供に育てる」と決めています。

これには理由があります。
新卒の方や第2新卒の方とお会いすると、
「決められない」学生が多い印象を受けます。

そして、
話を聞いていくも「決められない」方は残念ながら、
内定を取れない傾向が高いです。

それはなぜか?
理由はたくさんあると思いますが、
結局決断ができない方は、物事を言い切れないので、
会話一つとっても内容が曖昧で、チグハグになり、
面接者から魅力的に映らないからです。

そのため、
就職の為の子供を育てているわけでは決してありませんが、
「人」のしての魅力作りの最低限として、
私は「決められる」子供にするということを決めています。

「次、なにやったらいいの?」と息子に聞かれている実態

偉そうなことを言っていますが、
「決められる」子供に育っているか?と言えば、決してそうではありません。
むしろ、「決められない息子」に育っています。

先週末、手持ちぶたさの息子は
「お父さん、僕何やったらいいの?」と聞いてきました。

だからこそ、上記のような「決められない」学生の話が他人事とは思えず、
危機感があるわけです。笑

しかし、ここは伴奏していかなければいけないなと思っているので、
「自分で決めろ!」と突き放すのではなく、
「決断する時の基準作り」を時間かけながら一緒に作っていきながら、
僕も成長していこうと決めています。

言うは易し、行うは難しですが、
今が勝負どころです。



なんか私の子育て決意表明になってしまいましたが、
参考になる点あれば、幸いです。


キャリアコンサルタント(5歳の子を持つ親) 金子 玄



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