2013年1月31日木曜日

名古屋の転職コンサルタントが思う、未経験歓迎募集の背景

こんにちは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。

今日は、
「未経験歓迎募集の背景を考えよう」
ということについて、書いていきます。

一般的には未経験歓迎という案件は
異職種へのキャリアチェンジ、もしくは、
異業界へのキャリアチェンジを検討されている方が、
ご興味いただくキーワードかなと思います。

今回、このエントリーを立ち上げた経緯としては、
「未経験でも応募できる案件ってないですか?」と聞かれるケースが多々あり、
その背景を伺うと、新しいことにチャレンジしたいという志向よりも、
現状を変えたいという、どちらかと言えば、後ろ向きな理由、
気軽に転職したいとおっしゃるケースが増えている印象を受けます。

ただ、実際には、
入社後が一番大変ですが、それ以前の選考の段階も
未経験での転職は、考えているよりだいぶ難しいですよ
ということを伝えたくて、このエントリーを立ち上げました。

企業の採用条件は日々変化している


当たり前の話ですが、
長く同じ企業様の採用支援をしていると、
同じ職種の募集でも、求めるスペックは日々変化していきます。

大きく別けて、2パターンあると考えています。


採用条件が徐々に緩和していく場合


【前提】
中途採用は即戦力採用です。
ポテンシャル採用では、ありません。

極論を言えば、ポテンシャル採用であれば、
若く、労働力も比較的安い新卒で十分です。

そのため、採用条件の当初は、
同業即戦力の方を探しているというケースは多いです。
しかし、同業・同職の経験者が世の中にどれだけいるかと言えば、
職種・業界にもよりますが、そう多くはいらっしゃいません。

そこで、求人の発注側である企業の発注者も
面接接点を持てる方が少ないことに気づき、
他方、採用計画の逼迫感等から、
徐々に採用条件を緩和していく場合ががあります。
これが、採用条件が徐々に緩和していく場合です。


他方、逆に条件が限定してくこともあります。


採用条件が徐々に限定されていく場合


ただし、
先ほど伝えたように中途採用は即戦力採用です。
しかし、ポテンシャルで選考いただける企業もあります。

ここで、考えなければいけないのでは、
なぜ経験者でなくても構わないのか?ということです。

求職者の方で、意業界への転職を考えている方は、
未経験でも応募可能かという点を気にされると思いますが、
その場合、裏にある背景を抑えた上で、面接に望むことが非常に重要です。

では、ポテンシャル採用にはどのようなものがあるでしょうか?

1、過去の成功体験にしがみつかない人材が欲しい


同業・即戦力と言っても、その方がスムーズに活躍するかは別問題です。
それは、その会社の風土やレポートライン、仕事の進め方、根回しの仕方、
社内人脈等は、個社によって、異なるからです。

そして、パフォーマンスが発揮できるかは、
その土台が異なれば、足場が崩れるのと一緒で、
一転して、ローパフォーマーになることも珍しい話ではありません。

そう考えた場合、下手に先入観を持って入社いただくよりも、
前を見て,頑張れる人材を採用したいというご要望で、
中途の未経験者を探しているというケースがあります。


しかし、こういった案件は稀であることと、
その分、人物面見極めの為の選考は
厳しいものになることは理解しなければいけません。



2、採用人数が多く、母集団を確保するために未経験も歓迎している


採用人数が多い場合、母集団人数を集めなければ、
採用人数の目標には当然到達しません。
そこで、広く母集団を形成するために、
未経験を歓迎している場合があります。

ただ、当然誰でもよいという訳では決してありませんので、
1、同様人物面のポテンシャルが採用の可否を分けます。

また、とは言っても経験者であれば、優遇されると思いますので、
他応募者との相対的な比較が書類選考では起こります。

3、不人気業界の為、意欲を大切にしている


不人気業界とは、漠然とした推測される業界イメージによって、
敬遠される求職者が多い業界を指しています。

例えば、生命保険会社とか、ハウスメーカーなどがそれに当てはまります。

ただ、この場を借りて、申し上げておきたいのは、
いわゆるブラック企業と言われるものとは、全く別物です。

ここを一食単にされている求職者も多いですが、
個社ごとに見ていただければ、違うというのは明白です。
業界ではなく、しっかり個社を見て、判断しましょう。

3、の企業は2、のように母集団を集めたいとは思っても
応募が集まらない。これが、採用課題です。

なので、経験者とは行ってられず、意欲がある方を大切にしています。
なぜなら、この意欲が入社後の活躍に直結することを知っているからです。

もちろん、1、2も意欲は絶対必要です。
しかし、3の企業はそれ以上にその意欲が重要だと感じています。

企業の採用の歴史・変遷を考える


企業には当然採用の歴史があって、
過去は意欲や覚悟は見てなかった時期もあったのかもしれませんが、
数年経ち、未経験で採用した人材のパフォーマンス等を見てきた結果、
この意欲や覚悟が高い方が、ハイパフォーマーであったり、
離職率が低かったりすることがわかり、
意欲、覚悟を重視される企業が多くなってきたというのが、
リーマンショック後の私の印象です。

そう考えると、感覚値ですが、
年々未経験で転職できる会社のハードルは高くなっており、
(厳密には求める要件が明確化してきた)
採用される難易度も上がってきていると言えますね。



まとめ

従って、何が言いたいかというと、未経験歓迎と書いてある案件は、
各社様々な理由・想いがあって未経験歓迎となっていますので、
その背景を組んで面接に望むことが非常に重要です。

間違っても未経験でもOKだから、と軽い気持ちで面接に望んでも、
間違いなく選考結果は合格とはなりません。

ですので、応募する前に自分のやりたいことは何か、
仕事で実現したいことは何かということを明確化し、
その上で自身の方向性を決めて、応募するようにしましょう。

そして、その想いを履歴書や職務経歴書にもしっかり書き込みましょう!


キャリアコンサルタント 金子 玄


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